英語一列

※ 2013年度から行われている英語一列の講義については「英語一列(教養英語)」のページをご覧ください。

英語一列(1993~2012)とは、別名「暗記一列」とも揶揄された東大駒場の関門である。通称「英Ⅰ(英一)」。公式愛称は「英語Ⅰ」。

1993年度から2012年度まで、20年に渡って東大生を苦しめた後、「英語一列」の名はそのままにスタイルが大幅に刷新され、講義題目および愛称が「英語Ⅰ」から「教養英語」に変更された。

英語一列・シラバス「授業概要」

「英語I」とは、本学教養学部の英語部会教員が教養課程に適した多岐に渡る内容を厳選し編集した教科書と、東大生の関心と実力に合わせて同部会が独自に作成した視聴覚教材を使用する統一授業である。こうした授業教材およびワークシートの利用と共に、それぞれの担当教員による工夫を凝らした授業を通じ、受講生の英語の読解・聴解能力を高めることを目指す。さらに、文系、理系を横断するような多様なジャンルの英文に触れることにより、英語を通じて教養を身につけることも期待されている。English Only クラス、リスニング重視クラスなど学生の多様なニーズに応じたクラスが開講されている。

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英語一列・授業形態

授業の流れ

英語一列には3つのクラス(後述)があり、そのクラス分けや担当する教官によって若干の差はあるが、講義の基本的な流れは以下の通りである。

  1. 教科書の英文を、講義が始まるまでにあらかじめ読むなどして予習しておく。
  2. ワークシートが配布される。
  3. イントロダクション・ビデオが放送される。
  4. 配布されるワークシートを解く。
  5. ワークシートの答え合わせや教科書の英文の解説。
  6. 教科書の英文に関連したリスニング教材を聞く。
  7. ワークシートのリスニング問題を解く。
  8. リスニング問題の答え合わせ。
  9. 最後にちょろっと自由英作文。(オープンクエスチョン)
  10. ワークシート提出。

この他に、クラスや教官によっては、独自のリスニング教材を聞かせたり、ディクテーション対策をしてくれたりすることもある。

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クラス分け

以下の3つのクラスが存在する。何もしなければ通常クラスに振り分けられるが、定められた期間内にUTask-Web上で手続きすることにより、別のクラスに入ることができる。ただし、希望人数が定員を超えると抽選になる。

なお、この他に「英語特別クラス」なるクラスもあるが、これは非英語圏からの留学生や入試の外国語を英語以外の外国語で受験した学生で、かつ英語の履修を希望する学生を対象としたものである。

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英語一列・教科書

以下の2冊の教科書を絶対に使用する。入手せずに試験を切り抜けるのはちょっと厳しい。(不可能とは言わないが。)

1学期(夏学期) 2学期(冬学期)
On_Campus Campus_Wide

トリビア:『On Campus(通称:オンキャン)』と『Campus Wide(通称:キャンワイ)』を横に並べると、表紙が1枚の絵になる。

画像にはAmazonのリンクが貼ってありますが、この2冊は東大駒場の1年生の全員が利用する教科書ですから、東大生なら先輩に譲ってもらうのが一番でしょう。先輩がいない東大生は、東大生協や自治会室で安く手に入れることもできます。根気よく探せばブックオフで投売りされてることも(ry

大学の内容を先取りしたい高校生や、「俺、東大の英語の授業で使ってる教科書を自習に使ってるんだぜ」と自慢したい中学生、東大の英語に興味のある大学生は、ぜひ上のリンクから購入してください(笑)。英文自体はそんなに難しくないでしょうが、右ページの注釈の多さにびっくりするかもしれませんね。

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英語一列・成績評価

出席点と期末試験によって評価される。

出席点(ワークシート)

英語一列の出席点は、講義開始時に配布されるワークシートの提出によって加算されていると見られる。

ワークシートは、多くの教官の講義において、TAによって1人に1枚ずつ手渡しで配布されるため、遅刻してくる友人のために1枚多く貰っておくという手段は使えない。

講義に遅刻した場合、教官によって、遅刻してもワークシートが貰えるギリギリの時間が異なる。甘い教官だと、授業終了直前に行ってもワークシートが貰えた、という話も聞くが……。

なお、提出1回につき、出席点1点という噂がある。ソースは不明。

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期末試験

英語一列の期末試験の実施日は「英語Ⅰ試験日」として、シラバス等に記載されている。東大の1年生が全員同じ時間帯に試験を受ける。ちなみに、英一の試験(午前中)の後、午後に通常授業が入る場合もあるので注意が必要だ。

事実上、英語一列の成績はこの期末試験で決まるので、しっかりと試験勉強をして臨みたい……ところなのだが、その肝心の試験がね……。詳しくは、次の「英語一列・期末試験」の項目を参照のこと。

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英語一列・期末試験

試験範囲

授業で扱った英文およびリスニング教材である。多少カットされることはあれ、基本的に原文ママで出題される。ただし、イントロダクション・ビデオは含まれない。

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試験の形式・概要

試験時間は70分。試験開始30分後から約25分のリスニング試験がある。つまり、30-25-15である。ただし、英語部会の陰謀により、「約」25分のはずが、30分近くまで延長したことも過去あった。英語一列の解答用紙

英文自体は簡単なのだが、量が膨大であり、かつテストは大部分がマーク式(記号問題)であることから、英文をいかに読み込んで暗記できるかによって、成績が大きく左右される。これが英語一列が暗記一列と揶揄される所以である。

もちろん暗記に頼らず、個人の英語能力だけでそれなりの成績を取ることは可能であるが、テストの英文の量に対して問題を解く時間がかなり短いため、好成績を狙うならばやはり多少の暗記(というよりも、英文の流れを覚えていること、だろうか)が必要であるように思われる。

配点は、筆記50%・リスニング50%(と言われている)。リスニングはスクリプトを暗記していれば余裕だ(リスニング音声を聞かなくても解ける)が、例年、リスニング全4問中の1問は実力問題となっている。しかし、ぶっちゃけそんなに難しくない。英語一列の解答用紙東大入試を突破しているならたぶん余裕であろうと思われる。

ちなみに、英語一列の解答用紙は右図のような感じである。解答用紙の上の方にマーク欄、下の方に記述解答欄がある。マーク欄はなぜか(縦長ではなく)横長の楕円になっており、個人的にはものすごくマークしにくかった。

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過去問分析(出題範囲)・夏学期

前年に出題されている講が連続して出題されることもあり、どうやら過去の出題履歴はあまり意識していない模様。出題箇所が部分的にどころか完全に被ったこともある。以下はあまり意味のない分析かもしれないが、まあ参考程度に。

リーディング・出題箇所一覧

A B C D E
2012 §5ll.62-86 §6ll.1-37 §11ll.50-63 §2ll.108-115
2011 §3ll.167-187 §4ll.45-85 §6ll.154-176 §10ll.25-53
2010 §2ll.86-118 §3ll.72-97 §5ll.1-2など
ll.153-168
§7ll.100-116
2009 §1ll.43-68 §4ll.102-136 §6ll.46-84 §11ll.29-63
2008 §1ll.1-42 §5ll.1-30 §6ll.132-165 §11ll.50-63
2007 §2ll.6-35 §6ll.30-84 §5ll.17-30 §10ll.180-203
2006 §3ll.156-175 §10ll.38-51 §5ll.62-86 §7ll.216-228 §1ll.43-57

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リスニング・出題箇所一覧

E F G H I
2012 §1Dictation §4 §6 Original
2011 §5Dictation §3 §7Dictation Original
2010 §1Dictation §4 §10 Original
2009 §8 §2Dictation §13 Original
2008 §10Dictation §4 §11 Original
2007 §2 §5 §7Dictation Original
2006 §2 §4Dictation §9 Original

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出題されたセクション

2009年度だけ試験範囲が異なるが、これは英語部会によるいやがらせ気まぐれである。

リーディング(R)
12 11 10 09 08 07 06
1 YOU
2 FAT
3 TRADITION
4 MATHEMATICS
5 OBJECTIVITY
6 SUBJECTIVITY
7 VOICE
8 GENDER
9 COFFEE
10 POETRY
11 VIEW
12 SPACE
13 SONG
14 PHYSICS

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リスニング(L)
12 11 10 09 08 07 06
1 YOU
2 FAT
3 TRADITION
4 MATHEMATICS
5 OBJECTIVITY
6 SUBJECTIVITY
7 VOICE
8 GENDER
9 COFFEE
10 POETRY
11 VIEW
12 SPACE
13 SONG
14 PHYSICS

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合計
12 11 10 09 08 07 06
1 YOU L L R R R
2 FAT R R L RL L
3 TRADITION RL R R
4 MATHEMATICS L R L R L L
5 OBJECTIVITY R L R R RL R
6 SUBJECTIVITY RL R R R R
7 VOICE L R L R
8 GENDER L
9 COFFEE L
10 POETRY R L L R R
11 VIEW R R RL
12 SPACE
13 SONG L
14 PHYSICS

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過去問分析(出題範囲)・冬学期

出題箇所・Campus Wide版。

リーディング・出題箇所一覧

A B C D
2012 §1ll.32-53 §7ll.69-92 §9ll.95-107 §Ex.1ll.31-59
2011 §3ll.149-170 §11ll.1-15 §7ll.120-142 §9ll.122-178
(省略有)
2010 §2ll.26-59 §7ll.154-194 §8ll.138-144
ll.149-179
§11ll.155-176
ll.195-201
2009 §2ll.78-81
ll.98-130
§4ll.41-77 §8ll.35-79 §10ll.111-139
2008 §1ll.54-80 §3ll.42-55 §7ll.93-126 §10ll.3-27
2007 §11ll.71-103 §8ll.180-234 §6ll.89-130
2006 §3ll.1-8
ll.15-41
§7ll.120-170 §10ll.64-79
ll.85-97
§4ll.119-129

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リスニング・出題箇所一覧

D E F G H I
2012 §3 §6 §8 §11Dictation Original
2011 §4Dictation §2 §10 Original
2010 §12Dictation §1 §8 Original
2009 §6Dictation §7 §9 Original
2008 §4Dictation §6 §12 Original
2007 Original §9Dictation §? §10
2006 §6Dictation §1 §11 Original

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出題されたセクション

リーディング(R)
12 11 10 09 08 07 06
1 BIOLOGY
2 FOOD
3 NATIONALITY
4 BABIES
5 LANGUAGE
6 LIFE
7 LISTENING
8 BASEBALL
9 SOUND
10 EMPIRE
11 ART
12 SCULPTURE
13 LAW
14 EUROCENTRISM
Ex.1 How the Brain Creates
Our Mental World (Part 1)
Ex.2 How the Brain Creates
Our Mental World (Part 2)

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リスニング(L)
12 11 10 09 08 07 06
1 BIOLOGY
2 FOOD
3 NATIONALITY
4 BABIES
5 LANGUAGE
6 LIFE
7 LISTENING
8 BASEBALL
9 SOUND
10 EMPIRE
11 ART
12 SCULPTURE
13 LAW
14 EUROCENTRISM
Ex.1 How the Brain Creates
Our Mental World (Part 1)
Ex.2 How the Brain Creates
Our Mental World (Part 2)

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合計
12 11 10 09 08 07 06
1 BIOLOGY R L R L
2 FOOD L R R
3 NATIONALITY L R R R
4 BABIES L R L R
5 LANGUAGE
6 LIFE L L L R L
7 LISTENING R R R L R R
8 BASEBALL L RL R R
9 SOUND R L L
10 EMPIRE L R R L R
11 ART L R R R L
12 SCULPTURE L L
13 LAW
14 EUROCENTRISM
Ex.1 How the Brain Creates
Our Mental World (Part 1)
R
Ex.2 How the Brain Creates
Our Mental World (Part 2)

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英語一列・シケプリ&過去問

現在流通しているほとんどの英Ⅰシケプリは、教科書が『On Campus』『Campus Wide』に変わった後、シケプリも過去問も何もない状態から、先人たちが必死の思いで作り出したシケプリや全訳、リスニングスクリプトが基となっている。

後世を生きる英Ⅰのシケ対は、この先人の作った全訳などをコピペし、ちょっとデザインを変えるなどして、英Ⅰシケプリとしてクラスの皆に配布している、というのが現状だろうか。まこと英語一列に関しては、先人の努力のおかげでシケ対制度が成り立っていると言っても過言ではないだろう。ところで、試行錯誤の末、予想問題を作るシケ対が現れることもある。

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英語一列・必勝マニュアル

各講の英文の日本語要約、見慣れない英単語の意味、リスニングスクリプトが掲載されている。最後には予想問題としてプレテストが2つ付いている。英語一列の神シケプリとして、後世に語り継がれている伝説のシケプリ。

学期 必勝マニュアル 作成クラス
1学期(夏学期) 英語Ⅰ 必勝マニュアル 06_l12_25
2学期(冬学期) 英語Ⅰ 必勝マニュアル plus 06_l12_25

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英語一列・全訳(和訳)

学期 全訳(和訳)
1学期(夏学期) On Campus 全訳(和訳)
2学期(冬学期) Campus Wide 全訳(和訳)

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英語一列・リスニング音声教材

※ 当東大シケプリ・過去問データベースでは、英語一列のリスニング音声ファイル(mp3ファイル)はダウンロードできません。あらかじめご了承ください。

リスニング音声教材を入手するには、インターネットからダウンロードする、もしくは生協で販売されるCDを買う、という手段が存在します。

インターネットから音声ファイルをダウンロードする場合には、授業時に掲示されるパスワードを用いて、英語教材配信支援のページ(公式サイト)からmp3ファイルとしてダウンロードすることができます。ただし、音声ネット配信は、配布期間が限られている(1週間)ので注意。

予習の段階でどうしてもリスニング音声ファイルが必要だという勉強熱心な東大生の方は、過去のクラスサイトをくまなく巡回するといいことがあるかもしれない。

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英語一列・リスニングスクリプト

シラバスには「視聴覚教材のスクリプト(文字化したテキスト)は配布しない」と書かれている。しかし一方で、教官サイドは明らかに完全版スクリプトを所持しており、これ見よがしにテレビ画面に映してくる(爆)。

学期 リスニングスクリプト リスニングスクリプトの和訳
1学期(夏学期) On Campus リスニングスクリプト 「On Campus リスニングスクリプト」の和訳
(7章と9章のスクリプト)
2学期(冬学期) Campus Wide リスニングスクリプト 「Campus Wide リスニングスクリプト」の和訳

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英語一列・過去問

<夏学期>

科目名 過去問 解答例
英語一列① 2012夏
2011夏
2010夏
2009夏 シケ系を参照
2008夏
2007夏
2006夏

<冬学期>

科目名 過去問
英語一列② 2012冬
2011冬
2010冬
2009冬
2008冬
2007冬
2006冬

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シケ系

<夏学期>

過去問分析+和訳+リスニングスクリプト+過去問+過去問解答をセットにしたシケプリ。シケプリのデザインの元ネタは『難問題の系統とその解き方』(通称:難系)という東大物理対策の定番参考書。

シケプリタイトル 作成クラス
試験問題の系統とその解き方 英語Ⅰ(シケ系) 10_s1_25

<冬学期>

シケプリのデザインの元ネタは東大受験英語リスニング対策でおなじみの『灘高キムタツの東大英語リスニング』。

シケプリタイトル 作成クラス
試験問題の系統とその解き方(シケ系)「冬課程」 10_s1_25
東大オノミチの東大英Ⅰリスニング

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