英語一列(教養英語)

英語一列(教養英語)とは、東大1年生必修(※)の英語の授業である。習熟度別にクラス分けがなされ、各人の能力に合わせた英語の授業が行われる、とされている。

正式な講義名は「英語一列」。愛称が「教養英語」なので、俗称として「強要英語」と呼ばれることも。

(※)「既修外国語(第一外国語)」として「英語」を選択した場合。

授業概要

歴史

教養英語とは、長らく東大の名物として君臨してきた「英語Ⅰ」に変わり、2013年度から登場した総合的な英語力を伸ばすための講義である。

2013年度までは4単位だったが、2014年度から2単位となり、授業時間数は(ほぼ)半減した。

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シラバス

「教養英語」は、本学教養学部の英語部会教員が教養課程における英語学習のために作成した、理科生、文科生を問わず学生の知的関心に応える高度で分野横断的な内容をもつ教科書『教養英語読本』と、これに関連したリスニング教材を使用して行う授業である。クラスは、学生の習熟度に合わせて三段階に分かれており、それぞれのグループの学生にもっとも適した進度や授業方法を採用する。その際、全クラスで共通して学習する部分を一定量設けて試験範囲とし、これに実力問題(読解およびリスニング)を加えた統一期末試験を実施する。

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授業形態

英語一列(教養英語)は、S1タームとS2タームのどちらかに週1コマ、A1タームとA2タームのどちらかに週1コマが指定される。

クラスによって授業内容や進め方は異なるが、期末試験の問題は全クラス共通の問題となる。期末試験は、セメスターの終わりに学年全体で一斉に行われる。

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クラス分け

クラス分けの概要

英語一列(教養英語)は、習熟度別に3つのクラス分けがなされる。1つのクラスは25~40人程度で構成され、クラス分けの基準としてSセメスターは入学試験の英語の点数が、AセメスターはSセメスターの英語一列期末試験の成績が用いられる。クラス分けはおおよそ以下の比率で振り分けられる。

この他に「英語特別クラス」なるクラスもあるが、これは非英語圏からの留学生や入試の外国語を英語以外の外国語で受験した学生で、かつ英語の履修を希望する学生を対象としたものである。英語特別クラスの評定は「良」が上限となる。

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Sセメスターのクラス分け基準

Sセメスターは、東大入試の英語の点数によって英語一列のクラス分けが行われる。

これは入試外国語の試験を「全問」「英語で」解答した場合の話であり、外国語の一部または全部を英語以外の外国語で解答した合格者、推薦入試の合格者、(第2種文系を除く?)外国学校特別選考合格者は、例年3月末に行われるクラス分けの試験(「英語一列グループ分け試験」「英語一列プレイスメントテスト」等と呼ばれる)の結果によって英語一列のクラス分けが行われる。なおこの試験を欠席した場合はG3になる。

UTaisaku-Webの集計に基づく、入試英語の成績によって行われるSセメスターの教養英語クラス分け基準点は下記の通り。なお、2021年度から基準点が受講曜限により異なる運営となっているため、大体の目安を示している(下記の詳細ページを参照)。

年度 G3 G2 G1 詳細ページ
2023 ~81点 82~92点 93点~ 東大入試2023・入試得点開示」ページ参照
2022 ~75点 76~87点 88点~ 東大入試2022・入試得点開示」ページ参照
2021 ~83点 84~95点 96点~ 東大入試2021・入試得点開示」ページ参照
2020 ~78点 79~90点 91点~ 東大入試2020・入試得点開示」ページ参照
2015 ~72点 73~88点 89点~
~72点 73~86点 87点~
2014 ~79点 80~91点 92点~
2013 ~79点 80~91点 92点~

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教科書

2023~:多元化する世界を英語で読む

東大英語リーディング 多元化する世界を英語で読む

東大英語リーディング 多元化する世界を英語で読む』は、2023年度から英語一列の授業に使用される教科書である。

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2013~2022:教養英語読本Ⅰ・Ⅱ

東京大学教養英語読本Ⅰ

東京大学教養英語読本Ⅰ』は、2022年度まで奇数年度の英語一列の授業に使用されていた教科書である。

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東京大学教養英語読本Ⅰ

東京大学教養英語読本Ⅱ』は、2022年度まで偶数年度の英語一列の授業に使用されていた教科書である。

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