新課程におけるセンター試験・東大2次試験出題範囲 - 勉強法&参考書 - 東大受験まとめサイト UTaisaku-Web

2015年度入試からの出題範囲

2012年度(平成24年度)から始まった新高等学校学習指導要領。その第1期生が初の大学受験に挑む平成27年度(2015年度)入試から、センター試験、および東大2次試験の出題教科・科目が変更となります。

つまり、2015年1月に実施されるセンター試験を皮切りに、出題教科・科目が変更となるわけです。

ただし、この2015年実施のセンター試験および東大入試では、旧課程生(要は浪人生・再受験生)に対する経過措置も一部行われます。

新課程で渦巻く東大の思惑

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そもそも新課程で何が変わるの?

新課程で東大受験生は

まず、文系はセンターで理科2科目の選択が必須になります。理系はセンター理科の出題範囲が増えますが……まあ、こちらはあまり関係無いでしょう。

また、数学の出題範囲が変わります。多くの東大受験生は、元々旧課程を大きく逸脱した受験勉強を強いられていることでしょうから、今回の指導要領変更で影響のあることといえば、「複素数平面」の復活「行列」の消滅ぐらいでしょう。「整数」は東大数学ではお馴染みすぎる問題ですしね。

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「文系は、もう少し理科を勉強しろ」by 東大

2014年度入試まで文系はセンター理科は1科目だけ受験しておけばよかったのですが、これが全員2科目強制になります。60分で2科目というお手軽仕様ではありますが、勉強すべき量は増えそうです。

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理系はセンター理科がちょっとは手応えのある問題に……?

理系は旧課程の「物理Ⅱ」「化学Ⅱ」などに相当する新課程の「物理」「化学」などの科目をセンターで解くことになります。が、まあどうせ二次対策で勉強するんですから、例え今より難しくなったとしてもあまり影響はないでしょう。

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複素数平面の復活(理系数学)

複素数平面は、2003年度施行(2006年度入試~)の学習指導要領改訂で消滅した分野です。今回、華々しく復活を遂げました。東大入試にも、2003年の理系数学第二問など、あからさまな複素数平面の問題が出題されていました。ただ古い問題のため、複素数平面の過去問を解きたい場合には、通常の赤本・青本ではなく、『東大の理系数学25カ年』や『鉄緑会東大数学問題集(30年分)』など、過去何十年分かの東大数学を一括で扱った過去問題集を買う必要があるでしょう。

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行列の消滅(理系数学)

行列消滅。線形代数とは何だったのか。大学でしっかり学んでください……。

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整数の登場(文理共通)

東大2次の常連さんなので、今更出てきてもインパクトはないですね。強いて言えば、センター試験の「数学Ⅰ・A」での選択問題に登場する、といったところでしょうか。

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新課程・数学(2012~)の変更点まとめ(東大受験生的には)

数学Ⅰ・A

旧課程の数学Cで扱っていた「条件付き確率」が加わります。また、「整数」がちゃっかり一単元に収まっています。

数学Ⅰ

1. 数と式
1.1 数と集合(集合が旧課程の数学Aより移動)
1.2 式(式の展開・因数分解・一次不等式)

2. 図形と計量
2.1 三角比
2.2 図形の計量

3. 二次関数
3.1 二次関数とそのグラフ
3.2 二次関数の値の変化(二次関数の最大最小・二次方程式・二次不等式)

4. データの分析(旧課程の数学Bより移動)
4.1 データの散らばり
4.2 データの相関

数学A

1. 場合の数と確率
1.1 場合の数
1.2 確率(条件付き確率が旧課程の数学Cより加わる)

2. 整数の性質(←new!)
2.1 約数と倍数
2.2 ユークリッドの互除法
2.3 整数の性質の活用

3. 図形の性質
3.1 平面図形(作図が追加)
3.2 空間図形(←new!)

センター試験「数学Ⅰ・A」においては、数学A部分は選択問題となり、「場合の数・確率」「整数」「図形の性質」の3問から2問を選択する形式になると予想されます。

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数学Ⅱ・B

旧課程の数学Cより「確率分布と統計」の内容が移動してきますが、センターでも選択問題で回避可能な上、東大2次試験では試験範囲外となっているため、あまり影響はないかと思います。

また、簡単なプログラムやアルゴリズムを扱っていた「数値計算とコンピュータ」が削除となるため、センターの選択問題で、ベクトル、数列の代わりにこれを選ぶことができなくなります。

数学Ⅱ

1. いろいろな式
1.1 式と照明
1.2 高次方程式

2. 図形と方程式
2.1 直線と円
2.2 軌跡と領域

3. 指数関数・対数関数
3.1 指数関数
3.2 対数関数

4. 三角関数
4.1 角の拡張
4.2 三角関数
4.3 三角関数の加法定理

5. 微分・積分の考え
5.1 微分の考え
5.2 積分の考え

数学B

1. 確率分布と統計的な推測(旧課程の数学Cから移動)
1.1 確率分布
1.2 正規分布
1.3 統計的な推測

2. 数列
2.1 数列とその和
2.2 漸化式と数学的帰納法

3. ベクトル
3.1 平面上のベクトル
2.2 空間座標とベクトル

センター試験「数学Ⅱ・B」においては、数学B部分は選択問題となり、「確率分布と統計的推測」「数列」「ベクトル」の3問から2問を選択する形式になると予想されます。

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数学Ⅲ

複素数平面が復活し、数学C消滅の巻き添えを食らって「行列」が消えてなくなりました

数学Ⅲ

1. 平面上の曲線と複素数平面(←new!)
1.1 平面上の曲線(直交座標表示・媒介変数・極座標表示)←旧課程の数学Cから移動
1.2 複素数平面(複素数の図表示・ド・モアブルの定理)←new!

2. 極限
2.1 数列とその極限
2.2 関数とその極限

3. 微分法
3.1 導関数
3.2 導関数の応用

4. 積分法
4.1 不定積分と定積分
4.2 積分の応用

数学C

粛清されました。

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東大受験用センター試験利用科目(新課程・2015~)

情報は、2013年11月現在のものです。今後変更される可能性もありますので、ご注意ください。

青字が2015年度入試からの変更点です。

前期試験・文科各類

教科 科目 科目選択の方法 満点
地理歴史・公民 「世界史B」
「日本史B」
「地理B」
『倫理、政治・経済』
左の4科目のうちから2科目を選択。
※「世界史A」「日本史A」「地理A」「現代社会」「倫理」「政治・経済」では受験できない。
200点
国語 『国語』 必須。 200点
外国語 『英語(筆記)』
『ドイツ語』
『フランス語』
『中国語』
『韓国語』
左の5科目のうちから1科目を選択。 200点
『英語
(リスニング)』
前期試験の合否判定には使用されない。
数学 『数学Ⅰ・数学A』 必須。
※ 旧課程履修者は『旧数学Ⅰ・旧数学A』を選択することができる。
※「数学Ⅰ」では受験できない。
100点
『数学Ⅱ・数学B』

「工業数理基礎」
『簿記・会計』
『情報関係基礎』
左の4科目のうちから1科目を選択。
※ 旧課程履修者は『旧数学Ⅱ・旧数学B』を選択することができる。
※「数学Ⅱ」では受験できない。
※「工業数理基礎」・『簿記・会計』・『情報関係基礎』は、高等学校または中等教育学校においてこれらの科目を履修した者、および専修学校の高等過程の修了(見込み)者しか受験できない。
100点
理科 「物理基礎」
「化学基礎」
「生物基礎」
「地学基礎」
(基礎なし選択も可)
左の4科目のうちから2科目を選択。
※ 理科3科目受験をした場合は、基礎つき2科目の点数を利用する。
※ 基礎なし2科目を受験した場合には、合計200点満点を100点満点に換算して利用する。
※ 旧課程履修者は「旧物理Ⅰ」「旧化学Ⅰ」「旧生物Ⅰ」「旧地学Ⅰ」の4科目中からの1科目選択とすることができる。
100点
以上、5教科8科目(900点満点)を110点満点に圧縮。

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前期試験・理科各類

教科 科目 科目選択の方法 満点
地理歴史・公民 「世界史B」
「日本史B」
「地理B」
『倫理、政治・経済』
左の4科目のうちから1科目を選択。
2科目を受験した場合は、第1解答科目の成績を合否判定に利用。
※「世界史A」「日本史A」「地理A」「現代社会」「倫理」「政治・経済」は利用できない。
100点
国語 『国語』 必須。 200点
外国語 『英語(筆記)』
『ドイツ語』
『フランス語』
『中国語』
『韓国語』
左の5科目のうちから1科目を選択。 200点
『英語
(リスニング)』
前期試験の合否判定には使用されない。
数学 『数学Ⅰ・数学A』 必須。
※ 旧課程履修者は『旧数学Ⅰ・旧数学A』を選択することができる。
※「数学Ⅰ」では受験できない。
100点
『数学Ⅱ・数学B』

「工業数理基礎」
『簿記・会計』
『情報関係基礎』
左の4科目のうちから1科目を選択。
※ 旧課程履修者は『旧数学Ⅱ・旧数学B』を選択することができる。
※「数学Ⅱ」では受験できない。
※「工業数理基礎」・『簿記・会計』・『情報関係基礎』は、高等学校または中等教育学校においてこれらの科目を履修した者、および専修学校の高等過程の修了(見込み)者しか受験できない。
100点
理科 「物理」
「化学」
「生物」
「地学」
左の4科目のうちから2科目を選択。
※ 旧課程履修者は「旧物理Ⅰ」「旧化学Ⅰ」「旧生物Ⅰ」「旧地学Ⅰ」の4科目から2科目を選択することができる。
200点
以上、5教科7科目(900点満点)を110点満点に圧縮。

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後期試験

教科 科目 科目選択の方法 満点
地理歴史・公民 「世界史B」
「日本史B」
「地理B」
『倫理、政治・経済』
左の4科目のうちから1科目を選択。
2科目を受験した場合は、第1解答科目の成績を合否判定に利用。
※「世界史A」「日本史A」「地理A」「現代社会」「倫理」「政治・経済」では受験できない。
100点
国語 『国語』 必須。 200点
外国語 『英語(筆記)』
『ドイツ語』
『フランス語』
『中国語』
『韓国語』
左の5科目のうちから1科目を選択。
なお、『英語』を選んだ場合、筆記試験とリスニング試験合わせて250点を200点に圧縮する。
200点
『英語
(リスニング)』
後期試験の合否判定には使用する。
数学 『数学Ⅰ・数学A』 必須。
※ 旧課程履修者は『旧数学Ⅰ・旧数学A』を選択することができる。
※「数学Ⅰ」では受験できない。
100点
『数学Ⅱ・数学B』

「工業数理基礎」
『簿記・会計』
『情報関係基礎』
左の4科目のうちから1科目を選択。
※ 旧課程履修者は『旧数学Ⅱ・旧数学B』を選択することができる。
※「数学Ⅱ」では受験できない。
※「工業数理基礎」・『簿記・会計』・『情報関係基礎』は、高等学校または中等教育学校においてこれらの科目を履修した者、および専修学校の高等過程の修了(見込み)者しか受験できない。
100点
理科 「物理基礎」「物理」
「化学基礎」「化学」
「生物基礎」「生物」
「地学基礎」「地学」
左の8科目のうちから2科目を選択。
※ 理科3科目受験をした場合は、基礎つき2科目の点数を利用する。
※ 基礎なし2科目を受験した場合には、合計200点満点を100点満点に換算して利用する。
※ 旧課程履修者は「旧物理Ⅰ」「旧化学Ⅰ」「旧生物Ⅰ」「旧地学Ⅰ」の4科目中からの1科目選択とすることができる。この場合、第1解答科目の成績を利用する。
100点

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