東大入試の得点開示が行われています(合格者・不合格者とも)。

今年も開示集計を行いますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

(英語一列クラス分け集計フォームはこちらです)

東大医学部

東大医学部には、「宇宙人」がいる医学科と、「芸能人」がいる健康総合科学科がある。

<東大医学部・学科一覧>

医学部医学科

言わずと知れた東大の最難関学科である。理二に指定科類枠がある。理三はほぼ全入。「進振り制度によって、理三の下位数人は医学部に進学させてもらえなくなった」と思われがちであるが、実際にはよっぽど変な点数を取らない限りは、定員をオーバーした人も進学できている。なぜかと言えば、理三には伝家の宝刀「土下座」が残されているからである――! よって「理三に入れば、医学部医学科行きの切符は手中に収めた」ものと考えてよいだろう。もちろん、進学条件はちゃんと満たすことが前提である。こちらは教養学部の管轄なので、いくら医学部長に土下座しても無駄である。

医学科の講義はすべて必修科目である。選択科目もあるが、履修しなくても卒業できる。必修科目は合計4859時間数であり、最も時間を要する科目は「解剖学」412時間数である。第3学年(M1)から第6学年(M4)までがあり、学年の進級時に進級条件を満たしていなければ留年となる。医師国家試験は、M4の2月中旬に行なわれる。

定員・進振り底点推移

医学部医学科の定員数の変化と、各科類から医学部医学科に行くために必要だった最低点数の推移。ただし、定数に関しては、実際の進学者数が定数を上回ることもある。

年度 定数 科類別必要最低点数
合計 第一段階定数第二段階定数 第一段階第二段階
指定科類全科類 指定科類
理三理二 理三 理三理二理一・文科 理三理二理一・文科
2016 110 64 10 3 33 73.090.392.4 60.9xx
2015 73.788.988.9 63.8xx
2014 72.090.690.6 59.9xx
2013 73.090.091.9 62.7xx
2012 74.488.892.2 62.0xx
2011 108 63 32 75.488.791.3 64.2x x
2010 100 61 26 73.290.690.6 67.5xx
2009 70.189.789.7 61.8xx
2008 71.888.892.8 57.9xx
年度 科類別進学者数
第一段階 第二段階
指定科類全科類 指定科類
理二理三 文一文二文三理一理二理三 理三
2016 1064 111 35
2015 1064 12 37
2014 1064 12 33
2013 1064 12 33
2012 1064 3 33
2011 1063 111 34
2010 1061 111 26
2009 1061 12 26
2008 1061 12 25

<凡例> x:募集なし 赤字:底割れ(定員割れ)

進振り底点推移図

進振り第一段階と第二段階を合わせて、結局、東大医学部医学科への進学には何点が必要なのか、を見やすくしたグラフ。

▼:底割れ(定員割れ)

2011年度以降、昨今の医師不足を踏まえた「医学部定員増」政策により、東大医学部医学科の定員も増加しているが、この増加分はすべて理科三類からの指定科類枠に充てられているため、理三以外の科類からの医学部医学科への進学難易度は結局変わらず、底点は相変わらずの90点前後である。

それだけの高得点を要するにも関わらず、毎年全科類枠を使って様々な科類から進学者が来る。文科からの進学者もそれなりにいる。

一方で「理三 → 医・医」の底点は恐ろしく低い。その理由としては、例年、理三に入りはしたが医学部医学科以外の学科に行ってしまう人がいるという点や、医学部学部長への土下座()という最終手段が残されている点が挙げられる。

なお、医学部医学科には、理一と理二を比較した場合、理二の方が行きやすい。理二には指定科類枠が設けられているからである。進振りの制度上、理一と理二の底点が同じになることはあっても、理一の底点の方が低くなることはない。

要求科目

文科全類、理科一類(2単位)
生命科学Ⅰ or 生命科学Ⅱ
(※理一必修の「生命科学」ではない)

要望科目

理科三類
展開科目「自然科学ゼミナール(医学)」

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医学部健康総合科学科

通称「看護学科」。東大生の中でこの学科の正式名称を知っている者は半分もいないだろう。

「健康科学コース」と「看護学コース」に分かれているが、これらコースは進学後に決定する。

定員・進振り底点推移

医学部健康総合科学科(旧・健康科学・看護学科)の定員数の変化と、各科類から医学部健康総合科学科に行くために必要だった最低点数の推移。

年度 定数 科類別必要最低点数
合計 第一段階定数 第二段階定数 第一段階 第二段階
指定科類枠 全科類枠 指定科類枠 全科類枠 指定科類枠・全科類枠 指定科類枠・全科類枠
理科 理科 理科文科 理科文科
2015 40 20 8 8+ 4+ 47.063.1
2015 51.562.8 70.483.0
2014 65.468.4 45.862.6
2013 61.165.5 65.266.6
2012 58.274.3 59.964.9
2011 55.360.6 55.173.6
2010 57.162.3 60.269.2
2009 61.565.1 61.963.6
2008 50.268.5 65.373.8
年度 科類別進学者数
第一段階第二段階
指定科類全科類 指定科類全科類
理一理二理三 文一文二文三理一理二理三 理一理二理三 文一文二文三理一理二理三
2016 16 37
2015 25 135 12 1
2014 24 8 26 12
2013 7 15 12 2
2012 27 7 1 211
2011 111 25 4 1
2010 16 26 1 23
2009 7 2 3 1
2008 113 5 12 2

<凡例> +:第一段階の余りが第二段階に回されることがほとんど。 赤字:底割れ(定員割れ)

進振り底点推移図

進振り第一段階と第二段階を合わせて、結局、東大医学部健康総合科学科への進学には何点が必要なのか、を見やすくしたグラフ。

▼:底割れ(定員割れ)

基本的には底割れ学科である。 看護系学科単体では(編入などを除けば)学生を募集しておらず、文一から理三までのどれかの科類に一旦入ってからでないと看護系の学科には入れないので、進学するにも一苦労だ。

本学科の有名な卒業生は、八田亜矢子、山本舞衣子、小正裕佳子、膳場貴子など。

要求科目

なし。

要望科目

なし。

学科Webサイト

東京大学 医学部 健康総合科学科

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学部Webサイト

東京大学大学院医学系研究科・医学部

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