東大入試2020(入試得点開示)
東大では、合格者の全体平均点は公表されるものの、科目別の平均点は公表されません。
そこでこのページでは、2020年度東大入試において、希望した個人に送付された個人別成績(入試得点開示)を集計し、科目別合格者平均点の推定等を行なっています。東大二次戦略を立てる際の受験生の一助となれば。
- 集計データ概要
- 科目別平均点
- 同時調査項目
集計データ概要
集計者数
点数集計へのご協力ありがとうございました!
科類 | 合格者数 | 集計者数 | 網羅率 |
---|---|---|---|
文科一類 | 407 | 116 | 28.5% |
文科二類 | 361 | 113 | 31.3% |
文科三類 | 470 | 131 | 27.9% |
理科一類 | 1,125 | 305 | 27.1% |
理科二類 | 550 | 139 | 25.3% |
理科三類 | 97 | 27 | 27.8% |
計 | 3,010 | 831 | 27.6% |
公式発表値との比較
UTaisakuによる集計値と、東大当局による公式発表値との比較です。
凡例 | |
---|---|
科類 | (a)集計値 (b)公式発表値 (a)-(b) |
科類 | 最低点 | 平均点 | 最高点 |
---|---|---|---|
文科一類 | 343.9444 343.9444 +0.0000 | 381.1545 374.1542 +7.0003 | 444.0111 450.9111 -6.9000 |
文科二類 | 338.0111 337.6111 +0.4000 | 365.7010 361.6561 +4.0449 | 431.6000 442.5444 -10.9444 |
文科三類 | 338.8667 338.8667 +0.0000 | 362.2002 358.6730 +3.5272 | 419.7778 419.7778 +0.0000 |
理科一類 | 320.8111 320.7222 +0.0889 | 358.7603 352.5810 +6.1793 | 475.7222 475.7222 +0.0000 |
理科二類 | 313.0444 313.0222 +0.0222 | 340.1625 336.9197 +3.2428 | 449.2889 449.2889 +0.0000 |
理科三類 | 385.6111 385.6111 +0.0000 | 409.8914 414.1081 -4.2167 | 456.6222 492.2333 -35.6111 |
上表の通り、集計データの平均点は公式値(母集団平均)と比較して、理科三類を除き高めに出ています。つまり、以下で解説していく科目別合格者平均点等のデータは、実際の平均点よりやや高めに出ている可能性が高い点、留意してください。
科目別平均点
概要
科類 | センター | 国語 | 外国語 | 数学 | 日本史 | 世界史 | 地理 | 総合計 【平均(公式発表)】 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(満点) | 900 | 120 | 120 | 80 | 60 | 60 | 60 | 550.0000 |
文科一類 | 818.4 | 73.2 | 82.6 | 39.6 | 44.1 | 43.1 | 41.0 | 381.1545 【374.1542】 |
文科二類 | 809.7 | 71.1 | 77.5 | 37.2 | 40.3 | 41.5 | 39.3 | 365.7010 【361.6561】 |
文科三類 | 806.0 | 68.8 | 78.9 | 33.9 | 41.5 | 42.5 | 38.7 | 362.2002 【358.6730】 |
科類 | センター | 国語 | 外国語 | 数学 | 物理 | 化学 | 生物 | 地学 | 総合計 【平均(公式発表)】 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(満点) | 900 | 80 | 120 | 120 | 60 | 60 | 60 | 60 | 550.0000 |
理科一類 | 825.3 | 45.7 | 75.3 | 61.9 | 39.5 | 35.3 | 36.8 | 47.8 | 358.7603 【352.5810】 |
理科二類 | 804.9 | 45.2 | 72.3 | 56.6 | 34.0 | 33.2 | 37.5 | 32.5 | 340.1625 【336.9197】 |
理科三類 | 839.1 | 51.7 | 87.8 | 80.2 | 46.2 | 41.9 | 39.5 | - | 409.8914 【414.1081】 |
平均点前年差の概要
【文系】
文系はすべての科類で総合計の平均点が下落。数学の平均点が大きく下落する一方、地歴の平均点は上昇しています。
科類 | センター (圧縮後) | 国語 | 外国語 | 数学 | 地歴 | 総合計 【平均(公式発表)】 |
---|---|---|---|---|---|---|
(満点) | 900 | 120 | 120 | 80 | 120 | 550.0000 |
文科一類 | -14.9 (-1.8) | -0.4 | -1.1 | -8.9 | +6.5 | -5.6924 【-4.6062】 |
文科二類 | -13.2 (-1.6) | -5.0 | -1.2 | -9.0 | +2.5 | -14.3234 【-17.4222】 |
文科三類 | -12.2 (-1.5) | +0.3 | +0.2 | -5.6 | +3.9 | -2.6738 【-2.7889】 |
【理系】
理系は、理科一類・理科二類で総合計の平均点が大きく下落。数学の平均点が大きく下落し、外国語や理科の平均点も下落しました。
理科三類の平均点はほぼ横ばい。外国語の平均点はやや上昇しました。
科類 | センター (圧縮後) | 国語 | 外国語 | 数学 | 理科 | 総合計 【平均(公式発表)】 |
---|---|---|---|---|---|---|
(満点) | 900 | 120 | 120 | 80 | 120 | 550.0000 |
理科一類 | +0.6 (+0.1) | +1.6 | -2.3 | -9.6 | -2.5 | -12.7401 【-10.6447】 |
理科二類 | -10.4 (-1.3) | +2.5 | -3.7 | -8.0 | -6.3 | -16.7745 【-16.2765】 |
理科三類 | -8.1 (-1.0) | +0.4 | +2.5 | -0.4 | -0.9 | +0.6511 【+3.2659】 |
センター試験
センター試験(900点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
いずれの科類も、二次試験受験者の平均点(公式発表値)を大きく上回っています。
【文系】
科類 | (a) 合格者平均点 (集計値) | (b) 二次受験者平均点 (公式発表値) | (a)-(b) | |
---|---|---|---|---|
文科一類 | 818.4 | (90.9%) | 750.2 | +68.2 |
文科二類 | 809.7 | (90.0%) | 763.5 | +46.2 |
文科三類 | 806.0 | (89.6%) | 780.2 | +25.7 |
文科全体 | 811.1 | (90.1%) | 765.5 | +45.6 |
※( )内の数値は、センター試験900点満点に対する得点率を表す。
科類 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
文科全体 | 811.1 | 29.7 | 813.0 |
(対象は文科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
【合格者コメント】
- センター2B 59点!が、二次試験の数学の点数で、帳消しになった気がするので、非常に良かったです。
【理系】
科類 | (a) 合格者平均点 | (b) 二次受験者平均点 | (a)-(b) | |
---|---|---|---|---|
理科一類 | 825.3 | (91.7%) | 791.7 | +33.6 |
理科二類 | 804.9 | (89.4%) | 770.7 | +34.2 |
理科三類 | 839.1 | (93.2%) | 780.0 | +59.1 |
理科全体 | 820.1 | (91.1%) | 783.0 | +37.0 |
※( )内の数値は、センター試験900点満点に対する得点率を表す。
科類 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
理科全体 | 820.1 | 28.7 | 822.0 |
(対象は理科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
【合格者コメント】
- センター圧縮103点の3点で逆転した
- センターで1点失ってたら落ちてた
- 理系合格者中、センター最低点かも…
- センター大コケでも受かります
センター得点と二次得点の相関
センター試験(一次試験)の得点と二次試験の得点の間に相関があるかどうか、散布図を見てみます。
文科・理科とも、センター試験得点と二次試験の得点間に正の相関はあれど、弱めの相関となっています。
センター試験の結果ももちろん大事ですが、東大入試は、やはり二次試験勝負といった感じです。
【文系】
相関係数は 0.371(95%信頼区間:0.278-0.457、P値:3.38×10-13)
(箱ひげ図の箱は中央値、第一・第三四分位点を表示。ひげは最大で箱の1.5倍までとし、その外側のデータは外れ値として表示)
【理系】
相関係数は 0.370(95%信頼区間:0.289-0.446、P値:9.80×10-17)
(箱ひげ図の箱は中央値、第一・第三四分位点を表示。ひげは最大で箱の1.5倍までとし、その外側のデータは外れ値として表示)
国語(文系)
文系国語(120点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
科類 | 合格者平均点 | 合格者平均点 (前年) | 前年差 |
---|---|---|---|
文科一類 | 73.2 | 73.6 | -0.4 |
文科二類 | 71.1 | 76.1 | -5.0 |
文科三類 | 68.8 | 68.5 | +0.3 |
文科全体 | 70.9 | 72.7 | -1.8 |
予備校名 | 駿台 | 河合 | 代ゼミ | |
---|---|---|---|---|
難易度 | 現代文(第一問) | 昨年並 | やや易化 | 同程度 |
現代文(第四問) | やや難化 | |||
古文 | 昨年並 | 変化なし | ||
漢文 | 易化 | やや易化 | ||
分量 | 現代文(第一問) | 昨年並 | 減少 | 同程度 |
現代文(第四問) | 増加 | |||
古文 | 昨年並 | 変化なし | ||
漢文 | 昨年並 | やや増加 |
科類 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
文科全体 | 70.9 | 8.8 | 71.0 |
(対象は文科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
【合格者コメント】
- 国語の点数がきて嬉しかったです!
- 国語が思ったより低い。模試ではいつも70点以上とれていた。
- 国語に関してです。去年は文2、今年は文3を受験したのですが、模試の点数の伸び、手応えの良さにも拘らず、点数はほぼ変わりませんでした。文3の国語の採点は辛いかもしれません。
- 国語は一行40~50字書いても大丈夫だったようだ。
- 国語の採点辛め
- 国語の採点厳しめ
- 国語はなぜかすごく良い点が来た。模試では60点くらいだったので意味不明。
- 国語の低得点は想定外。去年の試験や模試も考えると、どれほど厳しく見ても80は切らないはずだった。正直ショック。最初は採点ミスを本気で疑ったレベル。その他の科目の採点は模試などの感覚とさほど変わらなかった。
- 古典が予備校の解答とほぼ一致していたので国語の開示結果には驚きました。恐らく多くの予備校が採用している40/30/30/20よりももっと現代文の配点が大きいと思います。
- 国語が思ってたより点数こなかった
- 思ったより国語ができていませんでした…。
- 国語は案外点が出ない
- 国語が予想以上に高かった。周りもかと思ったが多少差がついているみたいだ。
国語(理系)
理系国語(80点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
科類 | 合格者平均点 | 合格者平均点 (前年) | 前年差 |
---|---|---|---|
理科一類 | 45.7 | 44.0 | +1.6 |
理科二類 | 45.2 | 42.7 | +2.5 |
理科三類 | 51.7 | 51.3 | +0.4 |
理科全体 | 45.9 | 44.1 | +1.8 |
予備校名 | 駿台 | 河合 | 代ゼミ | |
---|---|---|---|---|
難易度 | 現代文 | 昨年並 | やや易化 | 同程度 |
古文 | 昨年並 | 変化なし | ||
漢文 | 易化 | やや易化 | ||
分量 | 現代文 | 減少 | 減少 | 同程度 |
古文 | 昨年並 | 変化なし | ||
漢文 | 昨年並 | やや増加 |
科類 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
理科全体 | 45.9 | 6.9 | 46.0 |
(対象は理科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
【合格者コメント】
- 模試の現代文は全然参考にならないと思います
- 理系国語はやっぱり採点が甘い(特に現代文)
- 現代文の配分は大きめに感じた
- 現代文の採点が厳しい気がした
- 現代文は模試(40/80)より配点が大きいと思う。
- 漢字は1問2点だと思う.現代文は1行に45〜50字書いたが読んでもらえた.
- 漢字は2点です。
- 国語の採点はあまりに謎すぎる...
- 漢文の配点はそんな低くないと思う
- 国語が良すぎてびっくりした。
- 国語マジでできたと思ったのにこのザマ。
- 国語の採点が昨年より厳しく感じました。
- 国語は結構自信あったのに41点しか取れなかった
数学(文系)
文系数学(80点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
科類 | 合格者平均点 | 合格者平均点 (前年) | 前年差 |
---|---|---|---|
文科一類 | 39.6 | 48.4 | -8.9 |
文科二類 | 37.2 | 46.2 | -9.0 |
文科三類 | 33.9 | 39.5 | -5.6 |
文科全体 | 36.7 | 44.7 | -8.0 |
予備校名 | 駿台 | 河合 | 代ゼミ |
---|---|---|---|
難易度 | 難化 | 難化 | 難化 |
分量 | 昨年並 | やや増加 | 同程度 |
科類 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
文科全体 | 36.7 | 11.2 | 36.0 |
(対象は文科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
【合格者コメント】
- 数学は得点調整はなさそう
- 数学の採点甘い
- 数学の点が思ったより来てた。
- 数学は思ったより点きた
- 今年の文系数学は第1問が20点以上ある気がする
- 数学の採点が甘い気がする
- 数学採点甘々
- 数学の採点は甘い印象。
- 数学が思ったより点がきた
- 数学は大問毎の傾斜か科類毎の採点基準の違いがありそう
- 数学の採点がとても甘いと思った
- 数学は何か書けば点が来る気がする。
- 数学が思ったより点来てた
- 今年の数学は採点が甘い
- 数学の採点が甘い。難化した年だからだろうか。
- 数学は方針をしっかり書けばおまけがくると思う。
- 文系数学では下駄は履かせてくれない。解けたのが第4問の(1)だけで、開示は8点だったので、第4問の(1)の配点は8点、またはそれ以下。
- 数学全部埋めたのに全然点来なかったので答え重視なのかもしれない(編注:24点)
- 数学0完で絶望しました。(編注:25点)
- 数学は、最終的な答えをミスした第1問完答、第3問(1)のみ正解だったのにも拘らずこの点数なので、大問ごとの配点調整がされている可能性すら感じます。(今回の場合は第1問が30点とか。)(編注:27点)
- 数学は0完3半だったので部分点が多いと思う(編注:30点)
- 数学0完でも20超えるんですね…あきらかに大問2個落としていたので驚きました(編注:33点)
- 数学は0完3半くらいでも37点だから前半の配点が高いかも
- 数学の採点が甘いと思う(0完のはず)(編注:37点)
- 数学0完2半で38点取れたのは意外。
- 数学は0完なので全部部分のはずです。(編注:39点)
- 数学0完でここまでやれたので方針が合ってれば部分点は相当来る(もしくは下駄)(編注:40点)
- 数学が0完でも半分いった。中間点めっちゃくれる。(編注:41点)
- 数学は1ほぼ完2半でこの点数なので今年は採点甘め。(編注:41点)
- 数学は0完でも40点超えれる(編注:42点)
- 数学は1完1半だが解答欄はほぼ埋めました(編注:44点)
- 数学0完です(編注:49点)
- 数学は白紙部分を除いてほとんど点がきているはず。大問4の(2)はカンで書いた答えが当たっていたが、それも多少得点になったかもしれない。(編注:52点)
- 文2の数学の採点は厳しいのではないか。数学1,2完答で3は(1)あってて(2)も答えは間違ってるものの解法は合ってる。4は(1)のみで、54点は流石に低いと思った。
- 数学は第1問第2問(1)第3問(1)を回答。第3問(2)、第4問(1)回答途中。(編注:54点)
- 数学得意な人間(数学で稼ぐ人間)にとって、数学の点が取りにくいテストは致命傷になるので嫌です。
だいたい2完(ラスト答えで計算ミス)と残り半々で56点でした。
数学(理系)
理系数学(120点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
科類 | 合格者平均点 | 合格者平均点 (前年) | 前年差 |
---|---|---|---|
理科一類 | 61.9 | 71.5 | -9.6 |
理科二類 | 56.6 | 64.6 | -8.0 |
理科三類 | 80.2 | 80.6 | -0.4 |
理科全体 | 61.4 | 70.1 | -8.6 |
予備校名 | 駿台 | 河合 | 代ゼミ |
---|---|---|---|
難易度 | 難化 | やや難化 | 難化 |
分量 | 昨年並 | 変化なし | 同程度 |
科類 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
理科全体 | 61.4 | 17.7 | 59.0 |
(対象は理科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
【合格者コメント】
- 数学の計算ミスは点数引かれている
- 数学は言われているほど部分点はもらえない
- 数学の採点が甘かった気がします。
- 理三は数学の採点厳しいかも(?)
- 数学は各問前半に高い配点が置かれているものと思われます。
- 数学で思ったより引かれてました
- 数学の採点は昨年並み感
- 数学は思った以上に点がくる
- 数学部分点多し
- 数学が思ったより来た
- 数学の採点はそんなに甘くなかった。
- 数学の計算ミスはほとんど減点されてない。はず
- 数学は調整等はなさそう
- 数学の計算ミスはかなりの失点につながる気がしました
- 数学は思ったより点がくる。意味のある記述をすれば、全然答えについてなくても点は来るようだ。大問1をくどいほど丁寧に書いたのがよかったかもしれない。
- 数学は部分点が多い印象
- 数学は難しかったらしいと聞いたがそうは思わない
- 数学の論証の採点はあま
- 数学の第一問は丁寧に証明しないと割と減点されてそう
- 数学の第3問(3)は最後の答えが合ってないと0点になると思われる。
- 数学0完なのに34点来た
- 数学0完で35点はまあ頑張ったのかなぁと思います。
- 数学は無完5半くらいだった(編注:46点)
- 数学は0完でも部分点だけで結構来る(編注:47点)
- 数学、計算ミスで0完だけど50点。
- 数学0完で思ったよりきた(編注:56点)
- 数学は何か書いておくと点数が思いの外来る(1完でした)(編注:55点)
- 数学2完(1,3)でこの点数なのは意外(編注:63点)
- 感覚ですが数学2完2半です(編注:66点)
- 大問1,2,3を完答(ガバあり),4,5,6を(1)だけ解いた.配点がバラバラだとか言われているけど少なくとも1〜3の合計は60点だと思われる.(編注:66点)
- 数学大問四カッコ1が8点だと思います 大問1、3、5完答だと思うので(編注:68点)
地歴(文系)
地理歴史(120点満点、3科目中2科目選択)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
科類 | 合格者平均点 | |||
---|---|---|---|---|
地歴合計 | 日本史 | 世界史 | 地理 | |
文科一類 | 85.8 | 44.1 | 43.1 | 41.0 |
文科二類 | 80.9 | 40.3 | 41.5 | 39.3 |
文科三類 | 82.1 | 41.5 | 42.5 | 38.7 |
文科全体 | 82.9 | 42.1 | 42.4 | 39.6 |
文科全体 (前年) | 78.6 | 42.0 | 38.4 | 38.1 |
文科全体 (前年差) | +4.3 | +0.1 | +3.9 | +1.5 |
予備校名 | 駿台 | 河合 | 代ゼミ | |
---|---|---|---|---|
難易度 | 日本史 | 昨年並 | やや難化 | 難化 |
世界史 | 難化 | 変化なし | 同程度 | |
地理 | 昨年並 | 変化なし | 難化 | |
分量 | 日本史 | 昨年並 | やや増加 | 同程度 |
世界史 | 増加 | 変化なし | 増加 | |
地理 | 昨年並 | 増加 | 増加 |
科類 | 地歴(二次)選択パターン | ||
---|---|---|---|
日本史・世界史 | 日本史・地理 | 世界史・地理 | |
文科一類 | 51% | 14% | 35% |
文科二類 | 37% | 15% | 48% |
文科三類 | 40% | 16% | 44% |
文科全体 | 43% | 15% | 43% |
科類 | 集計者数 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|---|
日本史 | 207 | 42.1 | 5.4 | 42.0 |
世界史 | 306 | 42.4 | 5.3 | 43.0 |
地理 | 207 | 39.6 | 6.1 | 39.0 |
地歴合計 | 360 | 82.9 | 9.0 | 83.0 |
(対象は文科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
地歴の科目別の点数分布は下図の通りです。科目により選択者数が異なるため、縦軸はその科目を選択した方全員を100%としたときの比率としています。
日本史と世界史はまあまあ似たような分布をしていますが、地理は日本史・世界史とは違った分布となっています。分布自体が全体的に日本史・世界史よりも左に寄っており、本年は点数を取りづらかったようです。
(対象は文科合格者全体。縦軸はその科目選択者中の人数比率、横軸は点数)
地歴の科目間得点調整
合格者の感触コメントからは、地理は何らかの得点調整が入ったのではとの意見が多く見られました。日本史は得点調整があったのではとの意見の他、採点が単に甘いのではとの意見も見られました。
科類 | 自己採点入力者 | ||
---|---|---|---|
実際の点の平均点 | 自己採点平均点 | 自己採点との差の平均 | |
日本史 | 42.0 | 37.0 | +5.0 |
世界史 | 42.5 | 39.8 | +2.8 |
地理 | 40.2 | 35.6 | +4.7 |
【合格者コメント(日本史)】
- 日本史がかなり点数きてた
- 日本史思ったより点来ない
- 日本史は、解答速報とは全く答えが違ったので、自己採点は25点でした。しかし46点も取れていたのは驚きです。東大日本史では、特に定まった正解はなく、資料文から読み取った事を論理的に繋ぎ合わせる事が大事な気がします。
- 日本史の採点甘い、駿台の東大模試の日本史は参考にならない
- 日本史は実戦とか模試と採点全然違う?
- 日本史は史料を適切に要約して「間違ってはいないこと」を適宜付け加えながら良い感じに纒めると点が来る。予備校の東大模試は参考にならない(夏実戦日本史8→本番50, 秋実戦国語39→79)
- 日本史は思ったより点きてた
- 日本史はゲタか得点調整がある可能性がかなり高いと思う
【合格者コメント(世界史)】
- 世界史は抽象的記述は加点されず、歴史の誤認は減点されます。
- 世界史の大論述5行くらいしか書いていない。
- 世界史の採点がきつい?(手応えあった割には取れてなかった)
- 世界史は第一問構造で点取ったと思う。
- 世界史は第一問の採点が激甘、または、全体的に下駄を履かせた気がする
- 世界史の第一問は配点あまり高くなさそう。
- 世界史が思ったより点数来ました。第3問の配点高めだと思います。
- 世界史第三問は一問一点だと感じました
- 世界史第3問は絶対全部一点です
- 世界史第3問2つ誤答したのにこの点数なので1点配点だと思います。(編注:45点)
- 世界史第3問は10点だと思う
- 世界史の第3問は2点ずつだと思う。
- 世界史第3問は一問2点だと思います。
- 世界史は論述の出来具合を考えると第3問の配点は20点説濃厚かと。
【合格者コメント(地理)】
- 地理が思っていたより取れていた
- 地理が思ったより点数がありました。
- 地理は解答速報と違っても点は来た(2年連続)なので、解答の許容範囲が広めな問題がありそう。
- 地理は下駄ありそう
- 地理は下駄の存在がちらつきます…(8点しか落としてないとは思えない…)
- 地理は下駄なし
- 地理が思ったよりだいぶ点きてた
- 地理に関してですが、解いた感触は昨年度と同じでしたが、点数は今年の方が高く出ました。ちなみに昨年は43点でした。(編注:今年は53点)
- 地理は下駄履かされてる気がします。
- 地理は3問くらい空欄で事故った気しかしなかったのにこれだから、ゲタが高い(編注:48点)
- 地理は下駄あると思います 他は個人的には感触通りでした
【合格者コメント(地歴全体)】
- 世界史・日本史は、歴史に苦手意識がなければコスパいい
- 地理や世界史の満点は60点より高い気がする。
- 社会は思っていたよりも得点が来る
- 社会は例年に比べ高く出ている.40点代が多い気がする。問題が易化したとは思えないので不思議だ
- 地理と世界史の採点は激甘
- 社会の採点は内容より文章表現重視
理科(理系)
理科(120点満点、4科目中2科目選択)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
科類 | 合格者平均点 | ||||
---|---|---|---|---|---|
理科合計 | 物理 | 化学 | 生物 | 地学 | |
理科一類 | 75.0 | 39.5 | 35.3 | 36.8 | 47.8 |
理科二類 | 67.7 | 34.0 | 33.2 | 37.5 | 32.5 |
理科三類 | 87.6 | 46.2 | 41.9 | 39.5 | - |
理科全体 | 73.6 | 38.4 | 35.1 | 37.5 | 44.0 |
理科全体 (前年) | 77.2 | 38.6 | 38.4 | 41.9 | 44.5 |
理科全体 (前年差) | -3.6 | -0.2 | -3.3 | -4.4 | -0.5 |
予備校名 | 駿台 | 河合 | 代ゼミ | |
---|---|---|---|---|
難易度 | 物理 | 易化 | やや易化 | 易化 |
化学 | 難化 | やや難化 | 難化 | |
生物 | 昨年並 | やや易化 | 同程度 | |
地学 | 昨年並 | やや易化 | 同程度 | |
分量 | 物理 | 減少 | 変化なし | 増加 |
化学 | 増加 | やや増加 | 同程度 | |
生物 | 増加 | やや増加 | 同程度 | |
地学 | 昨年並 | 変化なし | 同程度 |
科類 | 理科(二次)選択パターン | ||||
---|---|---|---|---|---|
物理・化学 | 物理・生物 | 物理・地学 | 化学・生物 | その他の組み合わせ | |
理科一類 | 96.7% | 0.7% | 2.0% | 0.7% | 0.0% |
理科二類 | 82.7% | 0.7% | 1.4% | 15.1% | 0.0% |
理科三類 | 92.6% | 0.0% | 0.0% | 7.4% | 0.0% |
理科全体 | 92.4% | 0.6% | 1.7% | 5.3% | 0.0% |
科類 | 集計者数 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|---|
物理 | 446 | 38.4 | 9.1 | 38.0 |
化学 | 460 | 35.1 | 6.4 | 35.0 |
生物 | 28 | 37.5 | 7.0 | 36.5 |
地学 | 8 | 44.0 | 8.0 | 45.0 |
理科合計 | 471 | 73.6 | 12.6 | 73.0 |
(対象は理科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
物理と化学の科目別の点数分布は下図の通りです(生物と地学は分布を比較できるほどの集計が集まっていないため省略しています)。科目により選択者数が異なるため、縦軸はその科目を選択した方全員を100%としたときの比率としています。
昨年比の難易度で物理は易化、化学は難化となっていますが、その様子は点数分布にも表れています。物理と化学は平均点では3点ほどの差ですが、点数分布はかなり異なっており、物理は50点以上の合格者が物理選択者の約12%もいる一方で、化学は高得点者がほとんどいない(50点以上は化学選択者の約1%)分布となっています。
(対象は物理または化学の選択者。縦軸はその科目選択者中の人数比率、横軸は点数)
理科の科目間得点調整
合格者の感触コメントでは、得点調整はあったと主張する人、なかったと主張する人が混在しています。満点60点以上説はありそう……?
科類 | 自己採点入力者 | ||
---|---|---|---|
実際の点の平均点 | 自己採点平均点 | 自己採点との差の平均 | |
物理 | 38.9 | 37.2 | +1.7 |
化学 | 35.1 | 35.9 | -0.7 |
生物 | 38.0 | 40.4 | -2.5 |
地学 | 46.5 | 45.0 | +1.5 |
【合格者コメント(物理)】
- 物理は簡単な今年でも下駄があると思う。
- 物理は思ってたより点がきた
- 物理の自己採点が開示点より低いのは概算をしていたときに悲観的だったからというのが大きいと思われる。
- 物理の採点が想像つかない
- 物理 下駄は無いと思う.満点を60点以上にしているのかもしれない.
- 物理は2ミスで58なので下駄ありそう
- 物理の下駄は今年はない可能性が高い
- 物理は今年なら第1問、第2問は25点満点で20点を超えたら一律20点、第3問は20点満点の説を推します。(第3問のみ20点満点なのは難易度的に2>1>3と感じたため3は1,2ほど配慮しなくても平均点が下がり過ぎることはないように思われるから)
- 物理は下駄があったと思う。
- 物理は得意科目だったので悲しい
- 物理の平均点高くない?
- 物理(40点)に関して、大問3は、Iの3つ答えを書くうち1つだけしか正解しておらず、他に途中点が来そうなことは書いていなかった。また大問1のII-(2)とⅢ-(2)は未回答で他にも間違いがありうる(直後に答え合わせをしなかったので他に間違いがあったか確かにはわからないです)ことを考えると下駄があったか、大問ごとの配点が違うか、大問の最後の方の問題の配点は相当低めになっているように感じました。
- 物理は実際に解けた量に比べて明らかに点数が高かったので、何らかの得点操作or特殊な採点方法が行われていると思います
【合格者コメント(化学)】
- 化学が思ったより点来てない
- 化学の解答欄を間違えて第1.3逆に解答したら0点だった模様、受験生には気をつけてほしい(想定外のことを含めて受かる準備をするのが理想だが、特に浪人は)
- 化学は思ったより点が来てなかったです
【合格者コメント(生物)】
- 生物の論述が思ったより点来ない
- 生物が思ったより取れていなかった
【合格者コメント(理科全体)】
- 物理化学は思ったより点が来ました。とりあえずなんか書いといたところに点が来たのかもしれません
- 物化は下駄なし。
- 物理は下駄なさそう、化学も傾斜配点はなさそう(むしろ後ろの配点も普通に大きい)
外国語(文理共通)
外国語(120点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
ほとんどの人(98%)が全問英語選択でしたが、一部差し替え受験(第1~3問は英語を選択し、第4・5問を英語以外の言語で解答)の合格者が1%、全問を英語以外の言語で解答した合格者が1%いました。
科類 | 合格者平均点 | 合格者平均点 (前年) | 前年差 |
---|---|---|---|
文科一類 | 82.6 | 83.7 | -1.1 |
文科二類 | 77.5 | 78.8 | -1.2 |
文科三類 | 78.9 | 78.7 | +0.2 |
理科一類 | 75.3 | 77.6 | -2.3 |
理科二類 | 72.3 | 76.0 | -3.7 |
理科三類 | 87.8 | 85.3 | +2.5 |
全体 | 77.1 | 78.7 | -1.6 |
外国語(二次)選択パターン | 選択パターン別の選択率と平均点 | |||
---|---|---|---|---|
第1~3問 | 第4~5問 | 選択率 | 平均点 | |
(全英) | 英語 | 英語 | 98% | 76.9 |
(一部差し替え) | 英語 | 英語以外 | 1% | 77.3 |
(全差し替え) | 英語以外 | 英語以外 | 1% | 88.0 |
うち全独(ドイツ語) | - | 91.5 | ||
うち全仏(フランス語) | - | 86.3 | ||
うち全中(中国語) | - | 85.7 | ||
合計 | 100% | 77.1 |
予備校名 | 駿台 | 河合 | 代ゼミ |
---|---|---|---|
難易度 | 難化 | やや難化 | 難化 |
分量 | 昨年並 | 変化なし | 同程度 |
科類 | 集計者数 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|---|
文科 | 360 | 79.7 | 10.6 | 79.5 |
理科 | 471 | 75.1 | 13.5 | 75.0 |
全科類 | 831 | 77.1 | 12.5 | 77.0 |
(対象は文科・理科の合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)
英語(文理共通)
さて、外国語のうち英語だけは、入学後の英語のクラス分けのために、点数分布が(やや精緻に)推定できます。
2020年度の英語であれば、上位1割ラインが91点、上位4割ラインが79点であるため、正規分布を仮定すれば、合格者点数分布はだいたい下図のようになります。
上の推定分布は、平均76.0点、標準偏差11.7点の正規分布としています。
表にするとこんな感じになります。
合格者上位 | 合格者下位 | 英語(≠外国語全体) |
---|---|---|
5% | 95% | 95.2 |
10% | 90% | 91.0 |
25% | 75% | 83.9 |
40% | 60% | 79.0 |
50% | 50% | 76.0 |
75% | 25% | 68.1 |
90% | 10% | 61.0 |
95% | 5% | 56.8 |
【合格者コメント】
- 英語は選択肢は1/3くらい間違えたうえ、自由英作を具体例 + This is one of proofs of...でお茶を濁しても81来たので、自由英作は具体例のみでも多少は点をくれてるのかなと思う
- 英語リスニング14点で1Bと4Aで2つずつミスったけど76だからまあまあ高かった。英作の配点が高いか、採点が甘いか
- 英語が思ったより低い。
- 英語の点数が意外と高かった。
- 英語は時間が足りず、4Aは適当に全部Cにし、5は正解がおそらく選択肢1個のみだったのにも関わらず79点でギリギリG2。思ったよりも点数がきた。
- 英語の英作や和訳では、軽微な文法的ミスは許容され満点近く来ていると思われる。
- 英語の自由英作文3行くらいしか書いていない。
- 英語の採点が思った以上に厳しかった。記号は自己採点とズレるはずがないので、特に自由英作の採点が厳しかったと思われる。
- リスニング10点だったのに点が結構来ていた
- 英語が思ったよりよかった(おそらく英作文)。
- 今年は英語難化ですかね
- 自由英作文はよくわからないことを書いたが開示を見る限りは高い点数が来たようである.
- 英語は記号だし話す能力いらないから非帰国でも100いきます。(僕がそうです)
- 英語の点数が想像よりはるかに高かった
- 英語第5問記述の予備校模範解答はおそらくほとんど点が来ないと思われる
- 英語低すぎた。
- 英語が想定より20点高かった
- 入試本番、英語のリスニング音声が物理的に聞こえませんでした。
- 英語の記号問題はかなり間違えていたけれど思ったより点が来たので記述の採点が甘いのかもしれない
- 英語思ったより点引かれててかなり萎えてる
- 英語は思ったより点が来た
- 英語の点数が予想以上だった。
- 英語の記述は採点がやややさしめだと思うが、他は妥当だと思う
面接(理科三類)
理科三類のみ入試の3日目に面接試験が課されます。
面接試験の評価は開示されませんが、どんなことを質問されたか等についてのアンケート結果は以下のとおりです。
Q.面接では、どんなことを質問され、どのように受け答えしましたか? 良かった点、反省点等あれば、ご記入ください。
- 志望理由、高校生活等を質問された。特に何もなく終わった。
- 高校で何やってたか、ガリ勉じゃなければ余裕。
- 医師の志望動機や、医師として役立ちそうな自分の素質などを問われた。概ねよく答えられた。
- 歓談に終始した
- 生物学オリンピックに出たことを褒めて頂きました。
- こんなことを研究したいです
↓
それは人体の解明に役にたつの?
↓
これこれこうなので役立ちます
同時調査項目
英語一列クラス分け基準点
東大に入学後、既修外国語として英語を選択した場合、「英語一列」という必修講義を受講することになります。英語一列は、学生の習熟度に合わせて3つのグループ(G1、G2、G3)に振り分けられますが、Sセメスター(夏学期)の講義では、この振り分けは(入試の外国語で全問英語を選択していれば)入試英語の成績によって行われます。そして、このG1には成績上位約1割、G2にはG1を含めて成績上位約4割の新入生が振り分けられることになるため、英語一列のクラス分け結果と入試英語の開示得点を比較することで、英語の成績分布をある程度推定することができます(→「英語の点数分布推定」を参照)。
下表は、入試得点開示集計とは別に、教養学部発表のクラス分けデータを集計したものです。入試で全問英語受験をした人以外も含まれているため参考値ではありますが、G1に全体の約1割、G2に全体の約3割の学生が振り分けられていることが確認できます。
クラス分け | G1 | G2 | G3 | 合計 |
---|---|---|---|---|
基準点 | 91点~ | 79点~90点 | ~78点 | |
文科一類 | 83人 (19.7%) | 155人 (36.7%) | 184人 (43.6%) | 422人 (100.0%) |
文科二類 | 36人 (9.7%) | 120人 (32.4%) | 214人 (57.8%) | 370人 (100.0%) |
文科三類 | 64人 (13.0%) | 168人 (34.1%) | 260人 (52.8%) | 492人 (100.0%) |
理科一類 | 103人 (8.8%) | 295人 (25.3%) | 766人 (65.8%) | 1164人 (100.0%) |
理科二類 | 22人 (3.9%) | 133人 (23.8%) | 405人 (72.3%) | 560人 (100.0%) |
理科三類 | 41人 (40.6%) | 37人 (36.6%) | 23人 (22.8%) | 101人 (100.0%) |
合計 | 349人 (11.2%) | 908人 (29.2%) | 1852人 (59.6%) | 3109人 (100.0%) |
(表中の人数には、推薦入試合格者、外国学校卒業学生特別選考合格者の英語一列受講者も含む)
TLP合格点
東大には「TLP(トライリンガル・プログラム)」と呼ばれる、日本語と英語に加え、もう一つの外国語の運用能力を集中的に鍛えるための教育プログラムが用意されています。
TLPは、プログラムの履修を希望し、かつ入学時に一定レベルの英語力を有すると認められる学生(上位一割程度)が対象です。
一般入試合格者の場合、入試の英語の成績(外国語の試験において、全問を英語で解答する必要あり)が合格者の上位1割程度、つまり英語一列クラス分けのG1基準点を超えることが最低条件となり、かつ募集人数をオーバーする応募があった場合には、この合格点が更に高くなります。
2020年度入試に基づくTLP合格基準点は下表の通りと推定され、人気の集中したフランス語TLPの合格基準点が文系で98点、理系で97点と極めて高水準となりました……!
中国語 | ドイツ語 | フランス語 | ロシア語 | 韓国朝鮮語 | スペイン語 | (参考) G1基準点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
文系 | 理系 | |||||||
TLP合格点 (推定) | 91 | 91 | 98 | 97 | 91 | 91 | 91 | 91 |
(注)韓国朝鮮語TLPは本年不開講と思われ、開講であった場合の合格点の推測はできないが、「入学時に一定レベルの英語力を有すると認められる学生(上位一割程度)」の条件から、合格基準点は他言語のTLPと同じ91点とした。
FLOW選択率
東大に入学後、既修外国語に英語を選択した場合、英語二列S(FLOW)という必修講義を受講することになります。この講義は、英語スピーキング能力向上を目指した講義であり、英語でディスカッションやディベートを行うことになりますが、受講にあたって、「自己申告」で講義のレベルを選ぶことになります。
この自己申告で選んだFLOWのレベルを、入試外国語の点数別に集計したものが下図です。
東大の英語入試ではリーディング、ライティング、リスニングの能力しか測れないため、スピーキング主体の本講義のレベルと入試の点数が必ずしも対応するわけではありませんが、概ね入試の点数が高い人ほどFLOWレベルの高い講義を選ぶ傾向にあるようです。
【合格者コメント】
- これだと思ったレベルの1つ下のレベルを選択するといい
- flowはこれやろってレベルの一個下にしろ
第二外国語選択
東大では、合格後の入学手続きの際に、学びたい第二外国語の希望調査を出します。
志望欄には「1欄」(第1志望)と「2欄」(第2志望だが、一応、第1志望とどちらでもよい、との位置づけの模様)があるのですが、第2志望は志望なし(希望しない)とするのがよいという説があり、果たして本当なのかを検証するため、志望と実際の振り分け結果を集計したものが下表です。
人数 | 第1志望に決定 | 第2志望に決定 | 志望しない言語に決定 | |
---|---|---|---|---|
第2志望あり | 117 | 72 | 45 | 0 |
第2志望なし | 463 | 460 | - | 3 |
580 | 532 | 45 | 3 |
第2志望あり | 第2志望なし | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
↓第1志望言語 | 第1志望 に決定 | 第2志望 に決定 | 第1志望 当選率 | 第1志望 に決定 | 志望外 に決定 | 第1志望 当選率 |
中国語 | 13 | 24 | 35.1% | 132 | 1 | 99.2% |
スペイン語 | 18 | 9 | 66.7% | 127 | 2 | 98.4% |
フランス語 | 22 | 3 | 88.0% | 94 | 0 | 100.0% |
ドイツ語 | 14 | 3 | 82.4% | 53 | 0 | 100.0% |
イタリア語 | 1 | 4 | 20.0% | 36 | 0 | 100.0% |
韓国朝鮮語 | 3 | 1 | 75.0% | 9 | 0 | 100.0% |
ロシア語 | 1 | 1 | 50.0% | 9 | 0 | 100.0% |
合計 | 72 | 45 | 61.5% | 460 | 3 | 99.4% |
(有効回答から、TLP合格者および第二外国語も既修である新入生を除いた580人について集計)
(「第2志望なし」とは、2欄を「希望しない」とした、もしくは1欄と2欄を同じ言語とした新入生)
- 新入生の79.8%は「第2志望なし」としていた。
- 第2志望ありだと、第1志望当選率は61.5%であった。
- 特に第1志望を中国語とイタリア語としていた人において、第1志望の当選率が低かった。
- 第1・第2志望で志望していない言語になった人(第2志望も外した人)は(集計者中には)いなかった。
- 第2志望なしだと、第1志望当選率は99.4%であった。
- 志望していない言語に決定した事例は、中国語とスペイン語において、合わせて3例見られた。
総じて、2020年度の第二外国語振り分けにおいては、第2志望なしとしていれば、稀に志望していない言語に決定することもあるものの、希望する言語にほぼ当選しているという集計結果となりました。来年度以降もこの戦略が通用するかは分かりませんが、ご参考に。
【合格者コメント】
- 二外の第2志望は書かないべき
- 友達が第一中国語、第二ドイツ語にして第一に落ちたので、二外の第二志望は書かないべき。
- 二外は、第二志望に振り分けられてる子がいたので、第一志望だけ書くのがいいと思う。
- 二外の振り分け方が謎です
- 二外の第二志望はマジで書くな
- 二外の第二欄は「希望なし」にしよう
- 二外の第二志望は書かないべきだと思います
- 2外の第2志望は書くべきでない!
- 第二外国語の2つ目の欄は第二志望ではなく、どちらでもよい時に記入するようです。
- 二外の第二志望は書かないべき!
- 二外の第二欄は「希望なし」にしよう
- ニ外の第二志望書いて失敗してる人がたくさんいたので書かなければ良いのでは!
合格者コメント(その他)
科目別に分類できなかった合格者コメントをここにまとめて記載します。
【合格者コメント(文系総合)】
- 数学世界史日本史の下駄がえぐい
- 数学と地理の採点が甘々
- 英語得意な人は思ったより取れる
国語、地理はそこまで得意で無かったので思ったより取れなかった
今年の文系数学や世界史は採点が甘いと思う - 日本史・数学の採点が甘そう、国語は辛めな気がする
- センター1A 7割、2B 4割、二次29点の数弱でも受かります。
英語は感触より遥かに良かったです。
結構簡単な気がした国語は感触ほどは良くなかったです(普段の過去問演習と変わらないくらい)。
世界史は簡単めだった気がします。社会はどちらも過去問5年分演習全てより良い点が取れてました。(直前にやって一番伸びるのは社会だと思う)
正直センターがカスすぎてギリギリ合格勢だと思いこんでいたので合格者平均点を超えていたことに驚いています。
東進がセンター得点から機械的に算出したわたしの二次予想点が230くらいでわたしが合格に必要な最低点(センターから逆算)が250くらい(つまり当然E判定)でしたが、実際は270も取れてました。だから受験生の方はセンターで失敗しても諦めないでほしいです。わたしはいつもマークタイプの問題より記述のほうがずっと判定がよく得意だったので、そういう傾向があると自覚している人は記述模試の成績を見て自分を励ましてください。参考までに冠模試の判定は夏の模試EとD、秋の模試BとDでした。センター模試の判定はE以外取ったことがありません…笑 乱文失礼しました。 - なぜ合格者と不合格者で開示の時期が1か月以上も異なるのか不思議
- センターが低くても、二次との合計点でちゃんと受かることもある。
- 国語は数学以上に水物
- すべて妥当な点だと思いました。これは落ちたな、という受験後の感触は間違っていなかったです。(ギリ合格)
- 文系こそ数学をやるべき、社会が苦手な文系???みたいな人でも稼げる科目。あと日本史は直前になったら問題を解くのも良いけれど焦りに負けそうになったら解答だけをひたすら読むと良い。地理も同様。わりと勉強になる。
- 英語と地理が思ったより上がった。
- 世界史と数学が思ったより点来てた
- 英語の点数は予想より相当高かったです。逆に国語は予想より低かったです。他はそれほど自分の予想と大差なかったです。
- 数学と地理が思ったよりも点が来てました!特に地理です!
- 英語の低さには驚いた。1日目の数学の感触が最悪だったので(場合の数でマイナスになった、就寝直前に三角関数での解法が分かる、など)終わった後の印象が薄かったのだと思う。運要素強めな合格ではあるが、精神面での勝負だったのだろう。
【合格者コメント(理系総合)】
- 上振れ!!
- 国語の採点は優しめ、物理はキツメ、他はいつも通りな気がします。
- 厳し目の自己採点とほぼ同じ得点だったから、去年ほど得点調整はされてないように感じます。
- 受験前に思っていたより得点がとても高かった
- 安心安全の東京大学は我ら随一だと思っている。
- 英語は思ったより点来ない。一方で数学は割と適当な答案や、問題文を読み間違えた答案でもかなりの点が来る。
- 国語が思ったよりだいぶよかった、英数は爆死したけど1~2教科だめでも受かるので受験生にはあきらめないでほしい
- 数学0冠でした。古漢は満点近いと思います。
- 数学物理は採点甘め
- 間違いなく物理の下駄はあると思う。数学の下駄に関しては理二はあったかもしれないが、理一はなかった印象。思ったより国語と化学に点が来なかった。
- 下駄も得点調整も配点操作もない!
- 物理は点が高くなった印象
英語の採点も意外と緩い印象 - 数学物理が思ったより厳しくつけられた
- 英語が甘く感じた、生物は採点厳しめだと思う
- 国語、英語は模試と同じような採点だと思う。また、数学、理科は答えがあってないとほとんど点が入っていなさそう