東大入試の得点開示が行われています(合格者・不合格者とも)。

今年も開示集計を行いますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

(英語一列クラス分け集計フォームはこちらです)

東大入試2020(入試得点開示)

東大では、合格者の全体平均点は公表されるものの、科目別の平均点は公表されません

そこでこのページでは、2020年度東大入試において、希望した個人に送付された個人別成績(入試得点開示)を集計し、科目別合格者平均点の推定等を行なっています。東大二次戦略を立てる際の受験生の一助となれば。

集計データ概要

集計者数

点数集計へのご協力ありがとうございました!

科類 合格者数 集計者数 網羅率
文科一類 407 116 28.5%
文科二類 361 113 31.3%
文科三類 470 131 27.9%
理科一類 1,125 305 27.1%
理科二類 550 139 25.3%
理科三類 97 27 27.8%
3,010 831 27.6%

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公式発表値との比較

UTaisakuによる集計値と、東大当局による公式発表値との比較です。

凡例
科類 (a)集計値
(b)公式発表値
(a)-(b)
科類 最低点 平均点 最高点
文科一類 343.9444
343.9444
+0.0000
381.1545
374.1542
+7.0003
444.0111
450.9111
-6.9000
文科二類 338.0111
337.6111
+0.4000
365.7010
361.6561
+4.0449
431.6000
442.5444
-10.9444
文科三類 338.8667
338.8667
+0.0000
362.2002
358.6730
+3.5272
419.7778
419.7778
+0.0000
理科一類 320.8111
320.7222
+0.0889
358.7603
352.5810
+6.1793
475.7222
475.7222
+0.0000
理科二類 313.0444
313.0222
+0.0222
340.1625
336.9197
+3.2428
449.2889
449.2889
+0.0000
理科三類 385.6111
385.6111
+0.0000
409.8914
414.1081
-4.2167
456.6222
492.2333
-35.6111

上表の通り、集計データの平均点は公式値(母集団平均)と比較して、理科三類を除き高めに出ています。つまり、以下で解説していく科目別合格者平均点等のデータは、実際の平均点よりやや高めに出ている可能性が高い点、留意してください。

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科目別平均点

概要

合格者科目別平均点(文科)
科類 センター 国語 外国語 数学 日本史 世界史 地理 総合計
【平均(公式発表)】
(満点) 900 120 120 80 60 60 60 550.0000
文科一類 818.4 73.2 82.6 39.6 44.1 43.1 41.0 381.1545
【374.1542】
文科二類 809.7 71.1 77.5 37.2 40.3 41.5 39.3 365.7010
【361.6561】
文科三類 806.0 68.8 78.9 33.9 41.5 42.5 38.7 362.2002
【358.6730】
合格者科目別平均点(理科)
科類 センター 国語 外国語 数学 物理 化学 生物 地学 総合計
【平均(公式発表)】
(満点) 900 80 120 120 60 60 60 60 550.0000
理科一類 825.3 45.7 75.3 61.9 39.5 35.3 36.8 47.8 358.7603
【352.5810】
理科二類 804.9 45.2 72.3 56.6 34.0 33.2 37.5 32.5 340.1625
【336.9197】
理科三類 839.1 51.7 87.8 80.2 46.2 41.9 39.5 - 409.8914
【414.1081】

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平均点前年差の概要

【文系】

文系はすべての科類で総合計の平均点が下落。数学の平均点が大きく下落する一方、地歴の平均点は上昇しています。

合格者科目別平均点の前年差(文科)
科類 センター
(圧縮後)
国語 外国語 数学 地歴 総合計
【平均(公式発表)】
(満点) 900 120 120 80 120 550.0000
文科一類 -14.9
(-1.8)
-0.4 -1.1 -8.9 +6.5 -5.6924
【-4.6062】
文科二類 -13.2
(-1.6)
-5.0 -1.2 -9.0 +2.5 -14.3234
【-17.4222】
文科三類 -12.2
(-1.5)
+0.3 +0.2 -5.6 +3.9 -2.6738
【-2.7889】

【理系】

理系は、理科一類・理科二類で総合計の平均点が大きく下落。数学の平均点が大きく下落し、外国語や理科の平均点も下落しました。

理科三類の平均点はほぼ横ばい。外国語の平均点はやや上昇しました。

合格者科目別平均点の前年差(理科)
科類 センター
(圧縮後)
国語 外国語 数学 理科 総合計
【平均(公式発表)】
(満点) 900 120 120 80 120 550.0000
理科一類 +0.6
(+0.1)
+1.6 -2.3 -9.6 -2.5 -12.7401
【-10.6447】
理科二類 -10.4
(-1.3)
+2.5 -3.7 -8.0 -6.3 -16.7745
【-16.2765】
理科三類 -8.1
(-1.0)
+0.4 +2.5 -0.4 -0.9 +0.6511
【+3.2659】

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センター試験

センター試験(900点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

いずれの科類も、二次試験受験者の平均点(公式発表値)を大きく上回っています。

【文系】

合格者と二次受験者のセンター平均点(文科)
科類 (a)
合格者平均点
(集計値)
(b)
二次受験者平均点
(公式発表値)
(a)-(b)
文科一類 818.4 (90.9%) 750.2 +68.2
文科二類 809.7 (90.0%) 763.5 +46.2
文科三類 806.0 (89.6%) 780.2 +25.7
文科全体 811.1 (90.1%) 765.5 +45.6

※( )内の数値は、センター試験900点満点に対する得点率を表す。

センター(文科)合格者平均点等
科類 平均点 標準偏差 中央値
文科全体 811.1 29.7 813.0
東大合格者のセンター試験点数分布(文系)【2020年度】

(対象は文科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

【合格者コメント】

【理系】

合格者と二次受験者のセンター平均点(理科)
科類 (a)
合格者平均点
(b)
二次受験者平均点
(a)-(b)
理科一類 825.3 (91.7%) 791.7 +33.6
理科二類 804.9 (89.4%) 770.7 +34.2
理科三類 839.1 (93.2%) 780.0 +59.1
理科全体 820.1 (91.1%) 783.0 +37.0

※( )内の数値は、センター試験900点満点に対する得点率を表す。

センター(理科)合格者平均点等
科類 平均点 標準偏差 中央値
理科全体 820.1 28.7 822.0
東大合格者のセンター試験点数分布(理系)【2020年度】

(対象は理科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

【合格者コメント】

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センター得点と二次得点の相関

センター試験(一次試験)の得点と二次試験の得点の間に相関があるかどうか、散布図を見てみます。

文科・理科とも、センター試験得点と二次試験の得点間に正の相関はあれど、弱めの相関となっています。

センター試験の結果ももちろん大事ですが、東大入試は、やはり二次試験勝負といった感じです。

【文系】

東大合格者のセンターと二次試験の点数相関(文系)【2020年度】

相関係数は 0.371(95%信頼区間:0.278-0.457、P値:3.38×10-13

(箱ひげ図の箱は中央値、第一・第三四分位点を表示。ひげは最大で箱の1.5倍までとし、その外側のデータは外れ値として表示)

【理系】

東大合格者のセンターと二次試験の点数相関(理系)【2020年度】

相関係数は 0.370(95%信頼区間:0.289-0.446、P値:9.80×10-17

(箱ひげ図の箱は中央値、第一・第三四分位点を表示。ひげは最大で箱の1.5倍までとし、その外側のデータは外れ値として表示)

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国語(文系)

文系国語120点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

文系国語合格者平均点
科類 合格者平均点 合格者平均点
(前年)
前年差
文科一類 73.2 73.6 -0.4
文科二類 71.1 76.1 -5.0
文科三類 68.8 68.5 +0.3
文科全体 70.9 72.7 -1.8
予備校各社難易度等速報(文系国語)
予備校名 駿台 河合 代ゼミ
難易度 現代文(第一問) 昨年並 やや易化 同程度
現代文(第四問) やや難化
古文 昨年並 変化なし
漢文 易化 やや易化
分量 現代文(第一問) 昨年並 減少 同程度
現代文(第四問) 増加
古文 昨年並 変化なし
漢文 昨年並 やや増加
文系国語合格者平均点等
科類 平均点 標準偏差 中央値
文科全体 70.9 8.8 71.0
東大合格者の二次国語点数分布(文系)【2020年度】

(対象は文科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

【合格者コメント】

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国語(理系)

理系国語80点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

理系国語合格者平均点
科類 合格者平均点 合格者平均点
(前年)
前年差
理科一類 45.7 44.0 +1.6
理科二類 45.2 42.7 +2.5
理科三類 51.7 51.3 +0.4
理科全体 45.9 44.1 +1.8
予備校各社難易度等速報(理系国語)
予備校名 駿台 河合 代ゼミ
難易度 現代文 昨年並 やや易化 同程度
古文 昨年並 変化なし
漢文 易化 やや易化
分量 現代文 減少 減少 同程度
古文 昨年並 変化なし
漢文 昨年並 やや増加
理系国語合格者平均点等
科類 平均点 標準偏差 中央値
理科全体 45.9 6.9 46.0
東大合格者の二次国語点数分布(理系)【2020年度】

(対象は理科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

【合格者コメント】

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数学(文系)

文系数学80点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

文系数学合格者平均点
科類 合格者平均点 合格者平均点
(前年)
前年差
文科一類 39.6 48.4 -8.9
文科二類 37.2 46.2 -9.0
文科三類 33.9 39.5 -5.6
文科全体 36.7 44.7 -8.0
予備校各社難易度等速報(文系数学)
予備校名 駿台 河合 代ゼミ
難易度 難化 難化 難化
分量 昨年並 やや増加 同程度
文系数学合格者平均点等
科類 平均点 標準偏差 中央値
文科全体 36.7 11.2 36.0
東大合格者の二次数学点数分布(文系)【2020年度】

(対象は文科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

【合格者コメント】

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数学(理系)

理系数学120点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

理系数学合格者平均点
科類 合格者平均点 合格者平均点
(前年)
前年差
理科一類 61.9 71.5 -9.6
理科二類 56.6 64.6 -8.0
理科三類 80.2 80.6 -0.4
理科全体 61.4 70.1 -8.6
予備校各社難易度等速報(理系数学)
予備校名 駿台 河合 代ゼミ
難易度 難化 やや難化 難化
分量 昨年並 変化なし 同程度
理系数学合格者平均点等
科類 平均点 標準偏差 中央値
理科全体 61.4 17.7 59.0
東大合格者の二次数学点数分布(理系)【2020年度】

(対象は理科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

【合格者コメント】

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地歴(文系)

地理歴史120点満点、3科目中2科目選択)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

地歴合格者平均点
科類 合格者平均点
地歴合計 日本史 世界史 地理
文科一類 85.8 44.1 43.1 41.0
文科二類 80.9 40.3 41.5 39.3
文科三類 82.1 41.5 42.5 38.7
文科全体 82.9 42.1 42.4 39.6
文科全体
(前年)
78.6 42.0 38.4 38.1
文科全体
(前年差)
+4.3 +0.1 +3.9 +1.5
予備校各社難易度等速報(地歴)
予備校名 駿台 河合 代ゼミ
難易度 日本史 昨年並 やや難化 難化
世界史 難化 変化なし 同程度
地理 昨年並 変化なし 難化
分量 日本史 昨年並 やや増加 同程度
世界史 増加 変化なし 増加
地理 昨年並 増加 増加
合格者(集計参加者中)地歴選択パターン
科類 地歴(二次)選択パターン
日本史・世界史 日本史・地理 世界史・地理
文科一類 51% 14% 35%
文科二類 37% 15% 48%
文科三類 40% 16% 44%
文科全体 43% 15% 43%
地歴(科目別)合格者平均点等
科類 集計者数 平均点 標準偏差 中央値
日本史 207 42.1 5.4 42.0
世界史 306 42.4 5.3 43.0
地理 207 39.6 6.1 39.0
地歴合計 360 82.9 9.0 83.0
東大合格者の二次地歴点数分布【2020年度】

(対象は文科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

地歴の科目別の点数分布は下図の通りです。科目により選択者数が異なるため、縦軸はその科目を選択した方全員を100%としたときの比率としています。

日本史と世界史はまあまあ似たような分布をしていますが、地理は日本史・世界史とは違った分布となっています。分布自体が全体的に日本史・世界史よりも左に寄っており、本年は点数を取りづらかったようです。
東大合格者の二次地歴点数分布(科目別)【2020年度】

(対象は文科合格者全体。縦軸はその科目選択者中の人数比率、横軸は点数)

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地歴の科目間得点調整

合格者の感触コメントからは、地理は何らかの得点調整が入ったのではとの意見が多く見られました。日本史は得点調整があったのではとの意見の他、採点が単に甘いのではとの意見も見られました。

自己採点入力者中の科目別平均点(地歴)
科類 自己採点入力者
実際の点の平均点 自己採点平均点 自己採点との差の平均
日本史 42.0 37.0 +5.0
世界史 42.5 39.8 +2.8
地理 40.2 35.6 +4.7

【合格者コメント(日本史)】

【合格者コメント(世界史)】

【合格者コメント(地理)】

【合格者コメント(地歴全体)】

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理科(理系)

理科120点満点、4科目中2科目選択)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

理科合格者平均点
科類 合格者平均点
理科合計 物理 化学 生物 地学
理科一類 75.0 39.5 35.3 36.8 47.8
理科二類 67.7 34.0 33.2 37.5 32.5
理科三類 87.6 46.2 41.9 39.5 -
理科全体 73.6 38.4 35.1 37.5 44.0
理科全体
(前年)
77.2 38.6 38.4 41.9 44.5
理科全体
(前年差)
-3.6 -0.2 -3.3 -4.4 -0.5
予備校各社難易度等速報(理科)
予備校名 駿台 河合 代ゼミ
難易度 物理 易化 やや易化 易化
化学 難化 やや難化 難化
生物 昨年並 やや易化 同程度
地学 昨年並 やや易化 同程度
分量 物理 減少 変化なし 増加
化学 増加 やや増加 同程度
生物 増加 やや増加 同程度
地学 昨年並 変化なし 同程度
合格者(集計参加者中)理科選択パターン
科類 理科(二次)選択パターン
物理・化学 物理・生物 物理・地学 化学・生物 その他の組み合わせ
理科一類 96.7% 0.7% 2.0% 0.7% 0.0%
理科二類 82.7% 0.7% 1.4% 15.1% 0.0%
理科三類 92.6% 0.0% 0.0% 7.4% 0.0%
理科全体 92.4% 0.6% 1.7% 5.3% 0.0%
理科(科目別)合格者平均点等
科類 集計者数 平均点 標準偏差 中央値
物理 446 38.4 9.1 38.0
化学 460 35.1 6.4 35.0
生物 28 37.5 7.0 36.5
地学 8 44.0 8.0 45.0
理科合計 471 73.6 12.6 73.0
東大合格者の二次理科点数分布【2020年度】

(対象は理科合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

物理と化学の科目別の点数分布は下図の通りです(生物と地学は分布を比較できるほどの集計が集まっていないため省略しています)。科目により選択者数が異なるため、縦軸はその科目を選択した方全員を100%としたときの比率としています。

昨年比の難易度で物理は易化、化学は難化となっていますが、その様子は点数分布にも表れています。物理と化学は平均点では3点ほどの差ですが、点数分布はかなり異なっており、物理は50点以上の合格者が物理選択者の約12%もいる一方で、化学は高得点者がほとんどいない(50点以上は化学選択者の約1%)分布となっています。
東大合格者の二次理科点数分布(科目別)【2020年度】

(対象は物理または化学の選択者。縦軸はその科目選択者中の人数比率、横軸は点数)

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理科の科目間得点調整

合格者の感触コメントでは、得点調整はあったと主張する人、なかったと主張する人が混在しています。満点60点以上説はありそう……?

自己採点入力者中の科目別平均点(理科)
科類 自己採点入力者
実際の点の平均点 自己採点平均点 自己採点との差の平均
物理 38.9 37.2 +1.7
化学 35.1 35.9 -0.7
生物 38.0 40.4 -2.5
地学 46.5 45.0 +1.5

【合格者コメント(物理)】

【合格者コメント(化学)】

【合格者コメント(生物)】

【合格者コメント(理科全体)】

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外国語(文理共通)

外国語120点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

ほとんどの人(98%)が全問英語選択でしたが、一部差し替え受験(第1~3問は英語を選択し、第4・5問を英語以外の言語で解答)の合格者が1%、全問を英語以外の言語で解答した合格者が1%いました。

外国語合格者平均点
科類 合格者平均点 合格者平均点
(前年)
前年差
文科一類 82.6 83.7 -1.1
文科二類 77.5 78.8 -1.2
文科三類 78.9 78.7 +0.2
理科一類 75.3 77.6 -2.3
理科二類 72.3 76.0 -3.7
理科三類 87.8 85.3 +2.5
全体 77.1 78.7 -1.6
合格者(集計参加者中)外国語選択パターンと平均点
外国語(二次)選択パターン 選択パターン別の選択率と平均点
第1~3問 第4~5問 選択率 平均点
(全英) 英語 英語 98% 76.9
(一部差し替え) 英語 英語以外 1% 77.3
(全差し替え) 英語以外 英語以外 1% 88.0
うち全独(ドイツ語) - 91.5
うち全仏(フランス語) - 86.3
うち全中(中国語) - 85.7
合計 100% 77.1
予備校各社難易度等速報(英語
予備校名 駿台 河合 代ゼミ
難易度 難化 やや難化 難化
分量 昨年並 変化なし 同程度
外国語合格者平均点等
科類 集計者数 平均点 標準偏差 中央値
文科 360 79.7 10.6 79.5
理科 471 75.1 13.5 75.0
全科類 831 77.1 12.5 77.0
東大合格者の二次外国語点数分布【2020年度】 東大合格者の二次外国語点数分布(文理別)

(対象は文科・理科の合格者全体。縦軸は人数、横軸は点数)

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英語(文理共通)

さて、外国語のうち英語だけは、入学後の英語のクラス分けのために、点数分布が(やや精緻に)推定できます。

2020年度の英語であれば、上位1割ラインが91点上位4割ラインが79点であるため、正規分布を仮定すれば、合格者点数分布はだいたい下図のようになります。
東大二次英語合格者点数分布(推定)【2020年度】

上の推定分布は、平均76.0点、標準偏差11.7点の正規分布としています。

表にするとこんな感じになります。

東大英語合格者点数分布(推定)
合格者上位 合格者下位 英語(≠外国語全体)
5% 95% 95.2
10% 90% 91.0
25% 75% 83.9
40% 60% 79.0
50% 50% 76.0
75% 25% 68.1
90% 10% 61.0
95% 5% 56.8

【合格者コメント】

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面接(理科三類)

理科三類のみ入試の3日目に面接試験が課されます。

面接試験の評価は開示されませんが、どんなことを質問されたか等についてのアンケート結果は以下のとおりです。

Q.面接では、どんなことを質問され、どのように受け答えしましたか? 良かった点、反省点等あれば、ご記入ください。

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同時調査項目

英語一列クラス分け基準点

東大に入学後、既修外国語として英語を選択した場合、「英語一列」という必修講義を受講することになります。英語一列は、学生の習熟度に合わせて3つのグループ(G1、G2、G3)に振り分けられますが、Sセメスター(夏学期)の講義では、この振り分けは(入試の外国語で全問英語を選択していれば)入試英語の成績によって行われます。そして、このG1には成績上位約1割、G2にはG1を含めて成績上位約4割の新入生が振り分けられることになるため、英語一列のクラス分け結果と入試英語の開示得点を比較することで、英語の成績分布をある程度推定することができます(→「英語の点数分布推定」を参照)。

下表は、入試得点開示集計とは別に、教養学部発表のクラス分けデータを集計したものです。入試で全問英語受験をした人以外も含まれているため参考値ではありますが、G1に全体の約1割、G2に全体の約3割の学生が振り分けられていることが確認できます。

英語一列クラス分け基準点と振り分け人数(2020年度入学生)
クラス分け G1 G2 G3 合計
基準点 91点~ 79点~90点 ~78点
文科一類 83人
(19.7%)
155人
(36.7%)
184人
(43.6%)
422人
(100.0%)
文科二類 36人
(9.7%)
120人
(32.4%)
214人
(57.8%)
370人
(100.0%)
文科三類 64人
(13.0%)
168人
(34.1%)
260人
(52.8%)
492人
(100.0%)
理科一類 103人
(8.8%)
295人
(25.3%)
766人
(65.8%)
1164人
(100.0%)
理科二類 22人
(3.9%)
133人
(23.8%)
405人
(72.3%)
560人
(100.0%)
理科三類 41人
(40.6%)
37人
(36.6%)
23人
(22.8%)
101人
(100.0%)
合計 349人
(11.2%)
908人
(29.2%)
1852人
(59.6%)
3109人
(100.0%)

(表中の人数には、推薦入試合格者、外国学校卒業学生特別選考合格者の英語一列受講者も含む)

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TLP合格点

東大には「TLP(トライリンガル・プログラム)」と呼ばれる、日本語と英語に加え、もう一つの外国語の運用能力を集中的に鍛えるための教育プログラムが用意されています。

TLPは、プログラムの履修を希望し、かつ入学時に一定レベルの英語力を有すると認められる学生(上位一割程度)が対象です。

一般入試合格者の場合、入試の英語の成績(外国語の試験において、全問を英語で解答する必要あり)が合格者の上位1割程度、つまり英語一列クラス分けのG1基準点を超えることが最低条件となり、かつ募集人数をオーバーする応募があった場合には、この合格点が更に高くなります。

2020年度入試に基づくTLP合格基準点は下表の通りと推定され、人気の集中したフランス語TLPの合格基準点が文系で98点、理系で97点と極めて高水準となりました……!

英語入試点数に基づくTLP合格基準点
中国語 ドイツ語 フランス語 ロシア語 韓国朝鮮語 スペイン語 (参考)
G1基準点
文系 理系
TLP合格点
(推定)
91 91 98 97 91 91 91 91

(注)韓国朝鮮語TLPは本年不開講と思われ、開講であった場合の合格点の推測はできないが、「入学時に一定レベルの英語力を有すると認められる学生(上位一割程度)」の条件から、合格基準点は他言語のTLPと同じ91点とした。

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FLOW選択率

東大に入学後、既修外国語に英語を選択した場合、英語二列S(FLOW)という必修講義を受講することになります。この講義は、英語スピーキング能力向上を目指した講義であり、英語でディスカッションやディベートを行うことになりますが、受講にあたって、「自己申告」で講義のレベルを選ぶことになります。

この自己申告で選んだFLOWのレベルを、入試外国語の点数別に集計したものが下図です。

東大の英語入試ではリーディング、ライティング、リスニングの能力しか測れないため、スピーキング主体の本講義のレベルと入試の点数が必ずしも対応するわけではありませんが、概ね入試の点数が高い人ほどFLOWレベルの高い講義を選ぶ傾向にあるようです。

東大合格者の二次理科点数分布【2020年度】

【合格者コメント】

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第二外国語選択

東大では、合格後の入学手続きの際に、学びたい第二外国語の希望調査を出します。

志望欄には「1欄」(第1志望)と「2欄」(第2志望だが、一応、第1志望とどちらでもよい、との位置づけの模様)があるのですが、第2志望は志望なし(希望しない)とするのがよいという説があり、果たして本当なのかを検証するため、志望と実際の振り分け結果を集計したものが下表です。

第二外国語の志望と実際の振り分け結果(2020年度入学生)
人数 第1志望に決定 第2志望に決定 志望しない言語に決定
第2志望あり 117 72 45 0
第2志望なし 463 460 - 3
580 532 45 3
第1志望言語別の振り分け結果(2020年度入学生)
第2志望あり 第2志望なし
↓第1志望言語 第1志望
に決定
第2志望
に決定
第1志望
当選率
第1志望
に決定
志望外
に決定
第1志望
当選率
中国語 13 24 35.1% 132 1 99.2%
スペイン語 18 9 66.7% 127 2 98.4%
フランス語 22 3 88.0% 94 0 100.0%
ドイツ語 14 3 82.4% 53 0 100.0%
イタリア語 1 4 20.0% 36 0 100.0%
韓国朝鮮語 3 1 75.0% 9 0 100.0%
ロシア語 1 1 50.0% 9 0 100.0%
合計 72 45 61.5% 460 3 99.4%

(有効回答から、TLP合格者および第二外国語も既修である新入生を除いた580人について集計)

(「第2志望なし」とは、2欄を「希望しない」とした、もしくは1欄と2欄を同じ言語とした新入生)

総じて、2020年度の第二外国語振り分けにおいては、第2志望なしとしていれば、稀に志望していない言語に決定することもあるものの、希望する言語にほぼ当選しているという集計結果となりました。来年度以降もこの戦略が通用するかは分かりませんが、ご参考に。

【合格者コメント】

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合格者コメント(その他)

科目別に分類できなかった合格者コメントをここにまとめて記載します。

【合格者コメント(文系総合)】

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【合格者コメント(理系総合)】

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