東京大学の入試制度

東大に入学するには、基本的には一般入試で合格して入学することになります。

その他、募集人員は少ないですが、推薦入試(学校推薦型選抜)や、外国学校卒業生用の特別選考があります。

一般入試(前期日程)

多くの東大受験生が受験することになる試験です。単に東大入試と言えば、この一般入試のことを指すでしょう。

大学入学共通テスト(一次試験)と二次試験の成績により合否が決まります。

東大入試の必要科目

一次試験(共通テスト)の必要科目は「共通テスト対策#必要教科・科目」をご覧ください。

二次試験は以下の通り、文系の受験生でも数学が、理系の受験生でも国語が必要です。

【文科一類・文科二類・文科三類】

試験 科目 試験範囲、概要 配点
一次試験 共通テスト 900点満点を110点に圧縮する。 110点
二次試験 国語 現代文、古文、漢文。 120点
数学 数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bから出題。
数学Bは数列・ベクトルから出題。
  80点
地理歴史 日本史、世界史、地理から2科目選択。 120点
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語から選択。
ただし、英語選択の場合、第4・5問を
ドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語に
差し替えることができる。
120点
合計 550点

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【理科一類・理科二類】

試験 科目 試験範囲、概要 配点
一次試験 共通テスト 900点満点を110点に圧縮する。 110点
二次試験 国語 現代文、古文、漢文。   80点
数学 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲから出題。
数学Bは数列・ベクトルから出題。
120点
理科 物理、化学、生物、地学から2科目選択。 120点
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語から選択。
ただし、英語選択の場合、第4・5問を
ドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語に
差し替えることができる。
120点
合計 550点

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【理科三類】

試験 科目 試験範囲、概要 配点
一次試験 共通テスト 900点満点を110点に圧縮する。 110点
二次試験 国語 現代文、古文、漢文。   80点
数学 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲから出題。
数学Bは数列・ベクトルから出題。
120点
理科 物理、化学、生物、地学から2科目選択。 120点
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語から選択。
ただし、英語選択の場合、第4・5問を
ドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語に
差し替えることができる。
120点
面接 受験者の人間的成熟度、医学部への適性、
コミュニケーション能力等を評価。
将来、医療や医学研究に従事するのにふさわしい
資質を持っているかを判定する。
  (※)
合計 550点

(※) 理科三類は、共通テスト+二次試験に加え、面接が課されます。筆記試験の点数が理科三類の合格最低点を超えていても、面接試験で不合格になることがあります。

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科類とは

東京大学では、最初の2年間(前期課程)、文科一類・文科二類・文科三類・理科一類・理科二類・理科三類の六つの類のいずれかに所属します。したがって一般入試では、このどれかの○科○類を受験することになります。

法学部や医学部といった○○学部は、後ろの2年間(後期課程)で所属します。後期課程の学部は前期課程の成績等を基に「進学選択(通称:進振り)」によって決定します。

前期課程の各科類と後期課程の各学部学科との対応関係は概ね以下の通りですが、表に書かれていない学部学科にも、成績・履修次第で進学が可能です。(ただし、文系の理転においては、一部、進学が不可能な場合があるので、ご注意ください。)

文科一類→医学部医学科、理科三類→法学部、なんてことも可能です。ただ、基本線から外れた進学をしようとすると、成績や履修の面で若干大変になるため、行きたい学部学科が決まっている受験生は、原則としてその学部学科が主な進学先に載っている科類を受験することをおすすめします。主な進学先(詳細版)は「科類ごとの主な進学先」ページをご覧ください。

東京大学の科類の特徴と主な進学先
科類 科類の特徴(募集要項より抜粋) 主な進学先
(簡易版)
文科一類 法と政治を中心にして社会科学全般の基礎を学び、
関連する人文科学と自然科学の諸分野にわたって理解を深め、
人間と社会について広い見識を養います。
法学部
文科二類 経済を中心にして社会科学全般の基礎を学び、
関連する人文科学と自然科学の諸分野にわたって理解を深め、
人間と組織について広い見識を養います。
経済学部
文科三類 言語、思想、歴史を中心にして人文科学全般の基礎を学び、
関連する社会科学と自然科学の諸分野にわたって理解を深め、
人間と文化的・社会的営為について広い見識を養います。
文学部
教育学部
教養学部
理科一類 数学、物理学、化学を中心にして
数理科学・物質科学・生命科学の基礎を学び、
自然の基本法則に関する探究心を養い、
科学や技術と社会の関わりについても理解を深めます。
工学部
理学部
薬学部
農学部
教養学部
理科二類 生物学、化学、物理学を中心にして
生命科学・物質科学・数理科学の基礎を学び、
自然の諸法則に関する探究心を養い、
科学や技術と社会の関わりについても理解を深めます。
農学部
薬学部
理学部
工学部
教養学部
理科三類 生物学、化学、物理学を中心にして
生命科学・物質科学・数理科学の基礎を学び、
人間についての探究心を養い、
生命と社会の関わりについても理解を深めます。
医学部医学科

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一般入試(後期日程)

かつては実施されていましたが、2015年度入試を最後に廃止され、後述する推薦入試が始まりました。

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推薦入試(学校推薦型選抜)

学校推薦型選抜という名の、要は推薦入試です。

「学校」推薦型との名前の通り、受験にあたっては、学校長から推薦してもらう必要があります。

1つの学校から推薦できる人数には限りがあり、2021年度入試では、以下の条件でした。(変更の可能性もあるため、必ず最新の募集要項で確認してください。)

スケジュール上、一般入試よりも先に最終的な合格発表が行われますが、推薦入試に不合格になった場合でも、一般入試を受験することができます(一般入試との併願可)。

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外国学校卒業学生特別選考

外国の学校を卒業した外国人および日本人を対象として実施する入学者選抜です。以下の2種類+αがあります。

特別選考第1種(私費留学生枠)

第1種は、私費留学生枠です。

第1次選考(書類審査)の後、第2次選考(小論文、面接)が行われ、第1次選考の結果も踏まえて最終的な合否が決まります。

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特別選考第2種(帰国子女枠)

第2種は、帰国子女枠です。

第1次選考(書類審査)の後、第2次選考(小論文、学力試験、面接)が行われます。

学力試験は、文科各類は外国語、理科各類は数学と理科が課されます。問題は一般入試と同じ問題ですが、数学はなぜか6問中4問選択です(試験時間は150分で一般入試と同じ)。なお学力試験の成績は「入学後の学習に堪えうるかの判定の資料とする」とされており、「一般選抜において合否判定の基準とされるものと同一の取扱いを受けるものではありません」と記載されています。つまり、ある程度解けていれば、合否に大きく影響を与えるものではないと考えられています。

最終的な合否は、第1次選考と第2次選考の結果を総合的に踏まえて決定されます。

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国費外国人留学生制度(国費留学生枠)

日本政府(文部科学省)からの奨学金を得て、(外国人が)日本に留学する制度です。

東京大学では毎年10名程度の留学生を受け入れています。

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