東大入試2023(入試得点開示・外国語)

東大では、合格者の全体平均点は公表されるものの、科目別の平均点は公表されません

そこでこのページでは、2023年度東大入試において、希望した個人に送付された個人別成績(入試得点開示)を集計し、科目別合格者平均点の推定等を行なっています。東大二次戦略を立てる際の受験生の一助となれば。

目次

科目別平均点・点数分布(集計データ概要はこちら
文系 共通テスト 文系国語 文系数学 地理歴史 外国語
理系 理系国語 理系数学 理科 理三面接
参考書・勉強法
文系 文系おすすめ 文系非おすすめ
理系 理系おすすめ 理系非おすすめ
合格者コメント 不合格者コメント
文系 文系合格者コメント 文系不合格者コメント
理系 理系合格者コメント 理系不合格者コメント
同時調査項目
外国語 英語一列クラス分け基準点
TLP(トライリンガル・プログラム)合格点
英語二列S(FLOW)レベル選択率

東大外国語目次

合格者平均点・点数分布(外国語)

外国語120点満点)の合格者平均点および点数分布は以下の通りです。

東大外国語の合格者平均点(科類別)
科類 合格者平均点 合格者平均点
(前年)
前年差
文科一類 82.1 77.3 +4.8
文科二類 81.6 74.6 +7.1
文科三類 77.5 78.2 -0.7
理科一類 81.3 74.6 +6.7
理科二類 76.1 72.0 +4.1
理科三類 92.0 84.3 +7.7
全体 80.3 75.5 +4.8
東大合格者(集計者中)外国語選択パターンと平均点
外国語(二次)選択パターン 選択パターン別の
選択率と平均点
第1~3問 第4~5問 選択率 平均点
(全英) 英語 英語 98.8% 80.2
(一部)差し替え 英語 英語以外 0.7% 80.7
(全差し替え) 英語以外 英語以外 0.5% 90.8
合計 100.0% 80.3
予備校各社難易度等速報(東大英語
予備校名 駿台 河合 代ゼミ
難易度 昨年並 変化なし 易化
分量 減少 やや減少 同程度
東大外国語の合格者平均点等
科類 合格者
集計者数
合格者
平均点
合格者
標準偏差
合格者
中央値
不合格者
平均点
文科 304 80.0 10.8 80.0 64.9
理科 518 80.4 11.9 80.0 68.7
全科類 822 80.3 11.5 80.0 67.1
東大合格者の二次外国語点数分布【2023年度】

(画像タップで拡大。対象は全科類の合格者(上側)、全科類の不合格者(下側)。縦軸は人数、横軸は点数)

東大合格者の二次外国語点数分布(文理別)

(画像タップで拡大。縦軸は文理別の合格者中の人数割合、横軸は点数)

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合格者平均点・点数分布(英語リスニング)

東大英語の第3問はリスニング問題ですが、このリスニングの正解数をアンケート集計したものが以下のグラフです。

合格者の平均正解数は12.0問でした。1問2点とすれば、英語リスニングの合格者平均点は24.0点ということになります。

不合格者の平均正解数は10.1問(1問2点とすれば、英語リスニングの不合格者平均点は20.2点)でした。

なお、2023年度入試は5択問題×15問であったため、ランダムマーク時の正解数期待値は3問となります。

東大二次英語リスニング合格者正解数【2023年度】

(画像タップで拡大。縦軸は人数割合、横軸は点数)

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合格者平均点・点数分布(4A英文法)

東大英語の第4問Aは英文法問題ですが、この4A(英文法)の正解数をアンケート集計したものが以下のグラフです。

合格者の平均正解数は2.0問でした。1問2点とすれば、4A(英文法)の合格者平均点は4.0点ということになります。

ただし、本問は記号選択式問題であり、問題文を1問も読まずにマークする受験生が一定数いる(合格者の22%、不合格者の27%)ため、こうした「無読者」を除いた合格者の平均正解数は2.3問(1問2点とすれば、4.6点)となっています。

また、不合格者の平均正解数は1.3問(1問2点とすれば、4A(英文法)の不合格者平均点は2.6点)でした。

なお、2023年度入試は5択問題×5問であったため、ランダムマーク時の正解数期待値は1問となります。

東大二次英語英文法(4A)合格者正解数【2023年度】

(画像タップで拡大。縦軸は人数割合、横軸は点数)

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東大合格者・不合格者コメント(英語)

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東大合格者・不合格者コメント(ドイツ語差し替え)

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東大合格者・不合格者コメント(全ドイツ語)

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東大合格者・不合格者コメント(フランス語差し替え)

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東大合格者・不合格者コメント(全フランス語)

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東大合格者・不合格者コメント(中国語差し替え)

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東大合格者・不合格者コメント(全中国語)

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英語一列クラス分け基準点

東大に入学後、既修外国語として英語を選択した場合、「英語一列」という必修講義を受講することになります。英語一列は、学生の習熟度に合わせて3つのグループ(G1、G2、G3)に振り分けられますが、Sセメスター(夏学期)の講義では、この振り分けは(入試の外国語で全問英語を選択していれば)入試英語の成績によって行われます。なお、G1には成績上位約1割、G2にはG1を含めて成績上位約4割の新入生が振り分けられることになります。

2020年度までは入試英語の点数のみによりグループが割り振られていましたが、2021年度からは英語一列の受講曜限(※)別に基準点が変わる方式になりました。その曜限に受講する1年生を、点数が上の人から順に上のクラスに振り分けているものと思われます。なお、本年はTLP合格者がG2に割り当てられた例もありました。

(※)英語一列は、第二外国語等の選択によって割り振られる(「文三6組」等の)クラスにより受講曜限が指定されるため、自身で受講曜限を選ぶことはできません。

英語一列クラス分け基準点2023
クラス分け 振り分け人数目安 基準点
(推定ボーダーライン)
実際の振分け点
G1 約1割 93点~ 91点~
G2 約3割 82~92点 82~93点
G3 約6割 ~81点 ~83点
英語一列クラス分け基準点(受講曜限別)【2023年度】

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TLP(トライリンガル・プログラム)合格点

東大には「TLP(トライリンガル・プログラム)」と呼ばれる、日本語と英語に加え、もう一つの外国語の運用能力を集中的に鍛えるための教育プログラムが用意されています。

TLPは、プログラムの履修を希望し、かつ入学時に一定レベルの英語力を有すると認められる学生(上位一割程度)が対象です。

一般入試合格者の場合、入試の英語の成績(外国語の試験において、全問を英語で解答する必要あり)が合格者の上位1割程度、つまり英語一列クラス分けのG1基準点を超えることが最低条件となり、かつ募集人数をオーバーする応募があった場合には、この合格点が更に高くなります。

2023年度入試に基づくTLP合格基準点は下表の通りと推定されます。本年は一部の言語で、TLPに合格した上で、英語一列はG2担当の教員の講義を指定された例がありました。TLPの条件は「入試英語が合格者の上位一割程度」なので、多少G1基準点を下回ったくらいであれば、希望者数次第ではありますが、TLP入りのチャンスはあるようです。

英語入試点数に基づくTLP合格基準点
中国語 ドイツ語 フランス語 ロシア語 韓国朝鮮語 スペイン語 (参考)
G1基準点
文系理系
TLP合格点
(推定)
9096 90 101 90 90 99 93

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英語二列S(FLOW)レベル選択率

東大に入学後、既修外国語に英語を選択した場合、英語二列S(FLOW)という必修講義を受講することになります。この講義は、英語スピーキング能力向上を目指した講義であり、英語でディスカッションやディベートを行うことになりますが、受講にあたって、「自己申告」で講義のレベルを選ぶことになります。

この自己申告で選んだFLOWのレベルを、入試外国語の点数別に集計したものが下図です。

東大の英語入試ではリーディング、ライティング、リスニングの能力しか測れないため、スピーキング主体の本講義のレベルと入試の点数が必ずしも対応するわけではありませんが、概ね入試の点数が高い人ほどFLOWレベルの高い講義を選ぶ傾向にあるようです。

東大合格者の二次理科点数分布【2023年度】

【参考】FLOWレベル選択の目安表
レベル 話し方 語彙 発音 抑揚
レベル1 しばらく考え込んで
から話す
バラバラの単語
次の言葉が出ない カタカナ英語 気をつける余裕なし
レベル2 数秒考える
単純な短文
次の言葉がなかなか
出ない
カタカナ英語
になることも
気をつけようとは
思う
レベル3 複文(that節等)も
使ってある程度話せる
よく言葉に詰まる カタカナ英語
ではない
心がけることは
できる
レベル4 ある程度まとまった話
ができる。
時々文法ミス
時々言葉に詰まる まあまあ 抑揚をつけられる
レベル5 聞き手に伝わる
まとまった話し方。
たまに文法ミス
少々言葉に詰まる だいたい良い 抑揚をつけられる
レベル6 流れのある話し方。
細かな文法ミスもある
ものの気にならない
ごくたまに言葉に
詰まることもある
自然な発音 自然な抑揚

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