東大入試2021(入試得点開示・共通テスト)
東大では、合格者の全体平均点は公表されるものの、科目別の平均点は公表されません。
そこでこのページでは、2021年度東大入試において、希望した個人に送付された個人別成績(入試得点開示)を集計し、科目別合格者平均点の推定等を行なっています。東大二次戦略を立てる際の受験生の一助となれば。
目次
科目別平均点・点数分布(集計データ概要はこちら) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
文系 | 共通テスト | 文系国語 | 文系数学 | 地理歴史 | 外国語 | |
理系 | 理系国語 | 理系数学 | 理科 | 理三面接 |
参考書・勉強法 | 合格者コメント | ||
---|---|---|---|
文系 | 文系おすすめ | 文系非おすすめ | 文系合格者コメ |
理系 | 理系おすすめ | 理系非おすすめ | 理系合格者コメ |
同時調査項目 | |
---|---|
外国語 | 英語一列クラス分け基準点 |
TLP(トライリンガル・プログラム)合格点 | |
英語二列S(FLOW)レベル選択率 |
合格者平均点・点数分布(共通テスト)
共通テスト(900点満点)の東大合格者平均点および点数分布は以下の通りです。
いずれの科類も、二次試験受験者の平均点(公式発表値)を大きく上回っています。
東大文系
科類 | (a) 合格者平均点 (集計値) | (b) 二次受験者平均点 (公式発表値) | (a)-(b) | |
---|---|---|---|---|
文科一類 | 812.7 | (90.3%) | 743.2 | +69.4 |
文科二類 | 813.6 | (90.4%) | 746.2 | +67.4 |
文科三類 | 806.7 | (89.6%) | 770.2 | +36.5 |
文科全体 | 810.8 | (90.1%) | 754.5 | +56.3 |
※( )内の数値は、共通テスト900点満点に対する得点率を表す。
科類 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
文科全体 | 810.8 | 28.2 | 812.0 |
(画像タップで拡大。対象は文科合格者。縦軸は人数、横軸は点数)
東大合格者コメント(共通テスト文系)
- 1問あたりの配点が大きい国語と連鎖的にミスが起こりやすい数学さえ何とかなれば9割は乗ると思う
- いい
- いつも通り
- こんな感じですよね!自己採点通りで良かった!
- すべての科目に現代文要素が追加された
- ずれた
- ズレなし
- センターとあまり変わっていない
- センターとあまり変わらない
世界史:細かいミスが命取り
地理:速読ゲー
国語:センターと同じ
外国語:速読ゲー
数学:センターと同じ
- センターとあまり変わらなかった
- センターとさして変わらず。英語は長文をすらすら読めるようにする。
- センター試験とあまり難易度に違いはなかった。
- そのまま
- そんなにセンター試験と難易度は変わらない
- そんなもん
- ちょろい
- なにも感じなかった
- パック系はアテにならなかった
- ほぼセンター
- マークミスしてた
- マークミスなし
- まあ普通
- まさか国語で失敗するとは思わなかった(155点)
- もう少し取りたかったけど、平均以上だったのでよし
- やりやすかった
- リスニングがかなり難しかった
- リスニングの最後の四人の聞き分けが無理過ぎる。
- リスニング一回読みはゴミ
- 一個塗り忘れあった
- 英語Lが難しく感じた。
- 英語Lは東大2次より断然難しい
- 英語のリスニングが悪問。
リーディングも分量が圧倒的に多くしているくせに内容が伴っておらず、質が良いとは言えないと思う。
数学、社会はセンターとほぼ変わっていなかった。試行調査ではかなり難易度が高かったが、本番はかなりセンターに寄せていた、というかほぼ変えていなかったという印象。
国語は知らん - 英語リーディングで焦ったが耐えた
- 何故か自己採点より上振れてる件
- 共通テスト1年目ということもあり、模試の結果が一切参考にならなかった。
- 計算ミスで15点、マークミスで40点失って、詰んだと思った。
- 現代文は散々傾向が変わると言われていたのにセンターと全く変わっていなかったのが逆にショックだった
- 個人的には解きにくかった
- 誤差なし
- 高校や予備校で脅されていたよりも簡単だった。怯えて対策をしすぎてしまったのでもう少し二次対策に時間を使えば良かったと後で思った。
- 合ってた
- 今年は簡単だった
- 採点通り
- 私が東大合格者のうちでは共通テスト最低点ではないのかと思ってます。もっと低い人がいたら是非知りたいです。(編注:集計者中では最低点でした。)
- 自己採どおり。英語の傾斜配点で4点上がって(私はRの方が良かったので)嬉しかった。
- 自己採とほぼ同じだった
- 自己採通り
- 自己採点どおり
- 自己採点と完全に一致。予定通り。共通は普通にやれば暇。
- 自己採点と同じだった
- 自己採点ミスってて若干上だった
- 自己採点より50点上がった
- 自己採点より高かった、どの教科だろう
- 自己採点より低め
- 自己採点通り
- 自己採点通り、古文むずい
- 自己採点通りで特になし。
- 社会の試験で瑣末な文化史の問題が出ず助かった。全体的に思考力を問う良問が増えたと思う
- 小数点切り上げなんだ
- 上がってた
- 上位陣は差がつかない
リスニング爆死
緊張が1番の敵 - 数1Aで計算をミスりまくる、マークをミスするなど。計算ミスは自己採点で気づいたが、マークミスは気づかず(予感はしてた)。結果、開示は9教科全体で自己採点より19点低かった。(開示されて初めて知った。)でも、それでよかったとも思っている。自己採点の779(東大換算785)点でも周りとの差を感じていたが、760(東大換算766)だったらさすがにメンタルがもたなかったのではないかと。大事なのは、「東大入試は二次が勝負」だと割り切り、「二次に向けてできることを全力でやるだけだ」と信じて、諦めないこと。
- 数2Bで5点マークミスしていた。恐ろしい。
- 数学2Bで2点下がった
- 数学ⅡBで謎の加点があった。マークミス?
- 数学IIBの大問ずらしてマークミスした。絶望した。
- 数学が簡単だったおかげで9割に乗せられた。ラッキー。
- 数学はいちいち数値計算させないとダメだろと思った
- 数学はセンターより解きやすい印象。英語Rは時間的にかなりカツカツだった。英語Lは設問文が予想より長く、放送の間の時間が短かった。最後の問題の4人会話は一回放送での判別は極めて難しいと思う。地理はセンターより難しい、或いは指示がややこしい印象。理科基礎は簡単すぎるように感じた。
- 数学以外はセンター対策で現状事足りる。
- 世界史多い
- 想像より60点くらい低くて死んだ
- 妥当
- 体調を崩していたわりにはまあまあでした。
- 地歴の分量が施行調査の体感2倍だった
- 的中
- 当日は85%でも良いやと割り切って引きずらないことが大事だと思う。
- 特に感想はない。国語やってなかったら144点になってしまった。リスニングは難しかった。(81点)
それ以外は良かった。センターより数2Bの計算量が少なかった。 - 二次の勉強してれば結構点を取れる
- 普通
- 問題との相性が良く、過去最高得点だった。
- 予想通り
- 余裕
- 理科基礎と数学は模試より簡単だった
東大理系
科類 | (a) 合格者平均点 | (b) 二次受験者平均点 | (a)-(b) | |
---|---|---|---|---|
理科一類 | 819.6 | (91.1%) | 789.1 | +30.5 |
理科二類 | 806.8 | (89.6%) | 764.5 | +42.3 |
理科三類 | 840.3 | (93.4%) | 757.9 | +82.3 |
理科全体 | 816.7 | (90.7%) | 777.7 | +38.9 |
※( )内の数値は、共通テスト900点満点に対する得点率を表す。
科類 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
理科全体 | 816.7 | 28.1 | 820.0 |
(画像タップで拡大。対象は理科合格者。縦軸は人数、横軸は点数)
東大合格者コメント(共通テスト理系)
- 2Bの時間逼迫問題は共通テストになっても変わらず
- あまりセンターと変わらなかった。物理は物理じゃなかった
- いつもどおり
- ずれていない
- ズレなし
- センターから大幅に下がった。合わない
国語:センターと同じ
数学:簡単
物理:ちょいむず
化学:間違えた - センターが解けるなら共テも解ける
- センターとほぼ変わらない
- センターと同じ
- センターと変わらなかった。1問マークをどちらにしたか覚えていないものがあったためか、開示が予想より高くなった。
- センターよりもかなり簡単になった。古文は難しかったが。
- センターより簡単
- センター試験から変わったと言っても、大したことはないと感じた。
- センター試験とほぼ変わらないように感じた。(英語以外)
東大受験生ならば特別な対策は必要ないだろう。 - センター試験と変わらないと感じた
- ちょうど
- ぴったりだった。
- マークミスしなくて良かった
- ミスった
- ミスりすぎ問題読めない
- むずかった
- リスニングが難しかった。
- リスニングと地理がむずい
- 意外とセンター試験寄りだった。
- 英語Lがやや理不尽。
国語は難しい。
あとは平凡か易しい。
注意深く解いていけばかなり点が貰えたテストだったと思う。(自分は焦って爆死) - 英語L緊張するときつい
- 英語Rは周りが騒いでるより簡単。理数が特殊。
- 英語Rは予想より多かった。
- 英語と理科が難しかった
- 英語の問題が施行調査とまったく違くて焦った。それ以外は普通。
- 英語は一定以上の学力がある人にとってはミスをする要素がないように感じた。(答えがそのまま書いてあるから)
物理が多少難しかった。 - 英語リスニングむずすぎ
- 英語以外はセンターと大して変わらなかった。
英語Rは東大志望など難関大志望者の殆どが満点近く取ってきそうであまり差が付かなそうだと感じた。文法の出題を無くしたら差はつかないのではと思った。 - 化学や英語Rが予想問題と全く違って焦った。
- 化学を第一解答科目にしたため生物との比が悪く辛かった
- 概ねじこさい通り
- 簡単
- 古文8点🥺
- 国語がほぼセンターだった。
- 国語がやはり苦手だった。
- 国語で失敗してしまった
- 国語死亡
- 思いの外簡単だった。ただ、予想問題に頼り過ぎた人は面食らったかもしれない。
- 思っていたより簡単だった。
- 試行調査よりかなり問題が落ち着いたので特に強い印象はなかった。数1Aの凡ミスで大問1問消えたのは痛かった。
- 自己採通り
国語は少し簡単になった気がする - 自己採点◎
地理は形式が変わっただけ。
国語は試行調査よりセンター寄り
英語Rは文量が多かったが上手く捌けた。
英語Lは模試より難しかった。
数学もセンター寄り
物理は序盤が難しくミス連発
化学は最後のブーストで1ミスのみ。標準 - 自己採点-6だった
- 自己採点からずれました
- 自己採点と全く同じだった。英語(R,L)、地理、物理、化学はセンターと大きく異なる出題だったがそれ以外の科目は悪あがきの跡は見えるもののセンターと同じと言わざるを得ない。
- 自己採点と同じ
- 自己採点ピッタリ
- 自己採点よりズレてた
- 自己採点通り
- 手ごたえの110%くらいの点数だった。
- 初めてにしてはよく頑張った
- 数1Aで間違えて数1を解く痛恨のミス。途中で気づいてダブっている問題を確認しながらマークしたつもりが、開示でマークミスが判明。さらに点数が悪かったのですが、英語に救われました。あの冊子の形式が悪い、、、
- 数2Bの配置変えたの意地悪すぎ
- 数学、英語以外ほとんどセンターと変わっていない
- 数学II Bでギリギリ解けず、過呼吸気味になりつらかった。
- 数学マークミスで6点減
- 世間で言われていたほど難しくはなかった
- 想像より難しかった
- 想定通り
- 妥当な点数
- 地理が難しい
- 地理:ブラタモリで見た部分がそのまま出てきた。もともと簡単な問題なのでブラタモリのおかげで有利になったということもないが、ブラタモリの天橋立の回の主題に関わる部分が出てきたのが面白かった。
国語:センターと変わらなかった。1問マークをどちらにしたか覚えていないものがあったためか、開示が予想より高くなった。
英語:リスニングが難しかった。
数学:2Bが簡単すぎる。何のつもりだったのだろうか。
物理:満点逃したのが悔しい
化学:なんかうまくいって満点だった - 地理は考える系の問題がほとんどで理系人間としては救われた。英語リスニングはラストがエグすぎた。物化は原子の衝突やら周期表やら変な問題が多いと思った。
- 地理ムズすぎて爆死した
- 地理簡単
- 東大受験生なら800点は簡単にとれると思って甘く見て失敗した。
- 得てして模試・パック演習よりも簡単だった。
英語Rの出題傾向が大幅に変わっていたが、「ここは即順応して周りの受験生と差をつけよう」と思い、すぐさま取り掛かった結果、いつも通りfact / opinion問題を取りこぼしただけで98点だった。
英語Lの最後の問題は東大リスニングよりも難しいだろうと感じた。
数学ⅡBの双曲線関数問題の解答を勘で書いたら当たっており、100点を取ることができた。
古文が思ったよりもできていなかった。
日本史について、貨幣の問題は様々な事項を扱いやすいから出るかなーと思っていたら出ていた。心のなかで快哉を叫んだ。 - 得点調整で2,3点上がった。
- 得点調整で結構得点上がった
- 得点調整で上がった
- 特に難易度に変化は感じられなかった
- 二度と受けたくないです。
試行調査と本番の問題形式を変えるのは大罪ですよ。 - 普通
- 普通。まあこんくらいだろう
- 物理が異様に難しかった
- 別に変わったぞぉぉって感じではなかった(尚現役生のため不正確ですが)。
- 変に怯えなければ、模擬試験と大体同じでした。ただ、私の場合は、めちゃくちゃ本番緊張してしまったので、いつもよりは若干低く出たと思います。(ただ、周りには自己ベストの人も多かったので、人によると思います。)
- 模試が試行調査に寄せすぎていて、想定外だった
- 予想通り
- 理系に関しては良問だった。2次の合否とも一定の相関があったのでは。
- 理数で焦りからくるミスはあったものの難易度的には簡単に感じた
国語:模試通り、センターとの違い小
外国語:reading簡単、listening難しめ
数学:1Aが模試と比べて整数問題が解きづらかった
物理:標準
化学:標準 - 力を入れただけあっていい点が取れた。あまりセンターと変わらないと思う。点がいい方が直前期に少し気が楽。
- 倫政でちょうど平均点を取れて嬉しかったです🙄
国語ゲーみたいな所あるのでセンター過去問とかの論理がしっかりした問題を演習して文章論理を捉えられるようにした方がいいと思います!酷い参考書に引っかかると勿体ないです。 - 他は9割目安(2次試験で基礎で困らないレベルかも??)って印象です"
合格者平均点・点数分布(共通テスト英語)
共通テストの各科目のうち、英語のみ以下のとおり得点開示集計を行いました。
共通テスト英語リーディング(英語R)(100点満点)、英語リスニング(英語L)(100点満点)、および英語部分の東大換算点(200点満点)の東大合格者平均点および点数分布は以下の通りです(東大換算点については「共通テスト対策#東大換算点とは」をご覧ください)。
科目 | 平均点 | 標準偏差 | 中央値 |
---|---|---|---|
英語リーディング(英語R) | 96.5 | 4.5 | 97.0 |
英語リスニング(英語L) | 86.6 | 7.6 | 87.0 |
共通テスト英語合計(東大換算点) | 187.4 | 9.0 | 189.0 |
(画像タップで拡大。縦軸は集計者中の割合、横軸は点数)
(画像タップで拡大。縦軸は集計者中の割合、横軸は点数)
(画像タップで拡大。縦軸は集計者中の割合、横軸は点数)
(画像タップで拡大)
共テ得点と二次得点の相関
共通テスト(一次試験)の得点と二次試験の得点の間に相関があるかどうか、散布図を見てみます。
文科・理科とも、共通テスト得点と二次試験の得点間に正の相関はあれど、弱めの相関となっています。
共通テストの結果ももちろん大事ですが、東大入試は、やはり二次試験勝負といった感じです。
【文系】
相関係数は 0.334(95%信頼区間:0.227-0.434、P値:7.54×10-9)
(箱ひげ図の箱は中央値、第一・第三四分位点を表示。ひげは最大で箱の1.5倍までとし、その外側のデータは外れ値として表示)
【理系】
相関係数は 0.332(95%信頼区間:0.245-0.413、P値:1.27×10-12)
(箱ひげ図の箱は中央値、第一・第三四分位点を表示。ひげは最大で箱の1.5倍までとし、その外側のデータは外れ値として表示)
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理系 | 理系国語 | 理系数学 | 理科 | 理三面接 |
参考書・勉強法 | 合格者コメント | ||
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文系 | 文系おすすめ | 文系非おすすめ | 文系合格者コメ |
理系 | 理系おすすめ | 理系非おすすめ | 理系合格者コメ |
同時調査項目 | |
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TLP(トライリンガル・プログラム)合格点 | |
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